浜松で親のお墓を探すなら|市営墓所の倍率は7年で5.9倍から1.6倍に。合葬する市の納骨堂は残り2,556体
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浜松で親の遺骨の納め先を探すなら、いまは市営の墓所に入りやすい時期です。浜松市営墓所の再貸付の倍率は、令和元年度の5.9倍から、令和7年度は1.6倍まで下がりました。一方で、合葬する市の納骨堂は残りが少なくなっています。この記事は、浜松市の案内と、2026年に開かれた市の有識者会議の資料から、いま申し込める枠と、これから変わりそうなことを整理します。
- 市営墓所の再貸付は、倍率が7年で5.9倍から1.6倍に下がりました。令和8年度は100区画を10月5日から22日まで受け付けます
- 墓石を持たない市の施設は浜松市納骨堂だけです。永年納骨(合葬)は1体12万3,610円で、残りは2,556体です
- 市営に合葬墓・樹木葬はありません。市の有識者会議が、樹木葬の雰囲気を取り入れた合葬墓と、10年程度の期限つきの墓を提言しました

同じ県の静岡市については、静岡で親のお墓を探すなら|市営に合葬墓・樹木葬は無い。受け皿は愛宕霊堂の永年10万6,790円、市外に住む子も申し込めるに書きました。
浜松市営の墓所は6か所。合葬墓と樹木葬は無い
浜松市の市営墓地は6か所、合わせて約1万9,000区画です。
- 三方原墓園(中央区根洗町)… 約1万1,900区画。普通墓所と芝生墓所。市の納骨堂もここにある
- 中沢墓園(中央区中沢町)… 2,989区画
- 船明墓地(天竜区船明)… 2,628区画。普通墓所と芝生墓所
- 舞阪吹上墓地・雄踏墓地・細江高台墓地… 合併前の旧町が整備した墓地
市営の合葬墓や樹木葬はありません。墓石を持たない市の施設は、三方原墓園の中にある浜松市納骨堂だけです。「樹木葬 浜松市」で探して出てくる施設は、民間の霊園か寺院のものです。
永代使用料は、三方原墓園の普通墓所が1.44㎡で9万8,000円から、芝生墓所が3.75㎡で42万6,000円です。管理料は5年分で1万2,570円か1万5,710円ですが、市の資料によると、管理料を払っているのは平成24年4月以降に借りた人だけで、全体の約15%です。
倍率は7年で5.9倍から1.6倍に下がった
三方原・中沢など5か所の墓所は、返された区画を年1回、抽選で貸し出しています(再貸付)。その倍率を、市の有識者会議の資料から並べました。

申込みは、令和元年度の319件から令和7年度の162件へ、7年で半分になりました。募集する区画は54から100に増えています。令和7年度は応募のない区画が出て、補欠の当選者を対象に再募集をしたほどです。
ただし、どの区画も同じではありません。令和7年度の申込みは三方原墓園(82区画に119件)と中沢墓園(10区画に39件)に集まり、舞阪・雄踏・細江はほとんど申込みがありませんでした。三方原墓園では、小さい1.44㎡の区画が3.6倍、3.75㎡の区画が1.0倍でした(令和5〜7年度)。
つまり、大きめの区画や、郊外の墓地を選べば、ほぼ確実に借りられる状況です。小さくて安い区画に申込みが集まっています。
令和8年度は10月5日から22日まで
令和8年度の再貸付は、次のとおりです。
- 募集… 100区画(三方原墓園の普通38・芝生35、中沢墓園12、雄踏墓地6、舞阪吹上墓地6、細江高台墓地3)
- 受付… 10月5日(月)から22日(木)まで。郵送は22日の消印有効
- 申込み… 窓口、郵送(85円切手2枚が要る)、オンラインのどれか
- 抽選… 11月4日。当選者は11月27日(金)までに利用許可を申請する
申込資格は、浜松市民であること、遺骨が今手元にあること(分骨は不可)、本人も世帯の人も市営墓所を使っていないこと、1世帯1区画であることです。許可から1年以内に使い始める必要があります。
再貸付に当たったら、使用料とは別に墓石を建てる費用がかかります。石屋千鳥は北海道から沖縄まで対応する墓石店で、390種類以上のデザインを載せたカタログを無料で配っています(公式サイト、2026年10月14日確認)。当選者は11月27日までに利用許可の申請があるので、カタログは抽選の前に取り寄せておくと、落ち着いて比べられます。
市外に住む子や、まだ遺骨がない人は、この再貸付には申し込めません。その場合の選択肢が、次の船明墓地です。
船明墓地は随時。市外に住む人も、遺骨がない人も申し込める
天竜区の船明墓地だけは、新しい区画を随時貸し出しています。市外に住む人も、遺骨のない人も申し込め、生前の予約もできます(平成28年4月から)。ただし市外に住む人の使用料は1.5倍です。
- 普通墓所… 2㎡で23万2,000円、3㎡で34万8,000円
- 残り… 2㎡が412区画、3㎡が40区画(令和8年3月末)
- 芝生墓所(3.25㎡・42万5,000円)… 返された区画を、令和8年8月から再び貸し出している

浜松市納骨堂の合葬は、残り2,556体
墓石を持たない市の施設が、三方原墓園の中にある浜松市納骨堂(平成19年から)です。預け方は2つあります。
- 永年納骨… 1体12万3,610円。納骨袋に入れて、他の遺骨と合葬する。遺骨は取り出せない
- 期限付納骨… 1体1年7,220円。骨つぼのまま1体ずつ預ける。1〜5年で許可、更新して通算20年まで
申込資格は、浜松市民で遺骨を持っている人か、亡くなったとき浜松市民だった人の遺骨を持っている人です。親が浜松市民だったなら、市外に住む子も申し込めます。住んでいる年数の条件はありません。
永年納骨は、生前に無料で登録しておけます(有効期間5年・更新可)。市営で、合葬する枠を無料で予約できる仕組みは珍しいものです。
ただし、残りは多くありません。永年納骨の枠9,000体のうち、納骨済みが4,933体、生前登録が1,511体で、残りは2,556体です(令和7年12月末)。令和6年度は1年に488体が納められました。このペースが続くと、残りの枠は5年ほどで埋まる計算です(当サイトの試算)。市の有識者会議の報告書も「今後数年で上限に達する見込み」と書いています。
期限付納骨は、期限が来て更新せず、6か月以内に引き取らないと、市が改葬し、遺骨は返ってきません。
市の有識者会議が、樹木葬型の合葬墓を提言した
浜松市は2026年に「墓園・墓地の在り方に関する有識者会議」を開き、7月に報告書を出しました。市民アンケートでは、市営墓地を希望する人が53%、合葬墓を希望する人が68%で、合葬墓を希望する人の57%が樹木葬を望んでいました。
報告書の主な提言は次のとおりです。
- 樹木葬の雰囲気を取り入れた合葬墓を、三方原墓園と船明墓地に整備する
- 今後の墓の貸付は10年程度の期限を設け、更新しなければ合葬墓に移す
- 管理料を全利用者から取るよう見直す
- 永年納骨の生前登録を見直す
これは提言の段階で、まだ決まった制度ではありません。市は今後、墓園・墓地の再整備計画を作るとしています。いま無料で受けられる永年納骨の生前登録も、見直される可能性があります。親の遺骨の納め先として市の納骨堂を考えているなら、制度が変わる前に動くかどうかを家族で決めておくとよいでしょう。
三方原墓園・中沢墓園・船明墓地など、浜松市営墓所を墓じまいするとき
市営墓所が要らなくなったら、墓石を撤去する前に墓所返還届を出します(手数料なし)。墓石を撤去して整地し、借りる前の状態に戻すのが義務です。普通墓所は、地面から30cm下まで骨やコンクリートの基礎が残っていないか確かめます。
永代使用料は戻りませんが、管理料は、まだ来ていない月の分が月割りで戻ります。
浜松市営墓所を返すときは、墓石と基礎を撤去して整地し、借りる前の状態に戻すところまでが使用者の負担です。墓所の広さや通路の幅で金額が変わるので、現地を見てもらったうえで、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりを取っても契約の義務はありません。
遺骨を別の墓へ移すときは、改葬許可を受けます。
- 窓口… 各区役所の区民生活課、各行政センター(市営墓所からの改葬は、三方原・船明の管理事務所では受け付けない)
- 書類… 改葬許可申請書、納骨証明願、墓所利用許可書。利用者以外が申請するときは承諾書
- 手数料… 1通350円。即日発行
返還届と改葬許可は、出せる窓口が違います。
- 墓所返還届… 三方原墓園管理事務所(電話053-437-8108)、船明墓地管理事務所(電話053-925-8820)、各区役所の区民生活課、各行政センター。かかる時間は約15分
- 改葬許可… 各区役所の区民生活課と各行政センターだけ。かかる時間は約1時間
受付は、どの窓口も午前8時30分から午後5時15分までです。2つの管理事務所は12月29日から1月3日を除いて毎日開いていますが、区役所と行政センターは土日祝日が休みです。土日に管理事務所へ行っても、済むのは返還届だけです。平日に区役所か行政センターへ行けば、返還届と改葬許可を同じ窓口で出せます。
出す順番にも決まりがあります。改葬許可の申請は移す先が決まってから、返還届は碑石を撤去する前です。代理の人が行く場合は委任状が要ります(改葬許可は、同居の親族なら不要です)。墓所の利用者が亡くなっていて、相続人以外の人が返還の手続きをする場合は、同意書を付けます。
市の資料によると、市営墓所を返した人の改葬先は、宗教法人の墓地・納骨堂が39%、市の納骨堂が37%でした。改葬許可の流れ全体は墓じまいの手続きはどこへ出す?改葬許可の流れと必要書類にまとめています。
浜松市は、墓じまいが少ない市
国の統計(厚生労働省の衛生行政報告例、令和6年度)で見ると、浜松市の改葬は416件、火葬100件あたり4.0件です。全国(10.6件)の4割ほどで、同じ県の静岡市(14.0件)の3分の1以下です。
浜松市の墓地は1,581か所で、そのうち469か所を市などの地方公共団体が経営しています。合併前の旧町村が持っていた墓地を引き継いだ事情があると、市の会議で説明されています。全国の改葬の数字は墓じまい(改葬)は2024年度に17万6,105件|都道府県別に見ると、多いのは「お墓が出ていく県」だったに書きました。
ほかの都市の公営の合葬墓と、料金・申込資格・抽選か随時かを比べるなら、公営の合葬墓を20都市で比べた|1体9,100円から16万円。市外に住む子が申し込めるかは、東と西で分かれたに20都市を並べました。
進める順番
- 墓石のある墓にするか、市の納骨堂にするかを家族で決める
- 墓石の墓で、自分が浜松市民で遺骨が手元にあるなら、10月22日までに再貸付に申し込む
- 市外に住んでいる、または遺骨がまだないなら、船明墓地への随時の申込みを考える
- 市の納骨堂なら、永年(合葬)か期限付かを決める。永年の生前登録は無料
- 今の墓を返すなら、撤去の見積もりを取ってから返還届を出す
浜松市営のお墓のこと、調べたので共有します。
- 市営墓所の抽選の倍率は、7年前の5.9倍から去年は1.6倍まで下がっていて、今は入りやすいそうです
- 今年の募集は10月5日から22日までで、浜松市民で遺骨が手元にある人が対象です
- 市の納骨堂で合葬する永年納骨は1体12万3,610円で、残りの枠は2,556体です
- 市は樹木葬の雰囲気の合葬墓を作る方向で検討していますが、まだ決まってはいません
- 墓石のお墓にするか、市の納骨堂にするか、一度話し合えますか
よくある質問
今はありません。墓石を持たない市の施設は、三方原墓園の中にある浜松市納骨堂だけです。永年納骨は他の遺骨と合葬する形で、1体12万3,610円です。市の有識者会議が2026年7月に、樹木葬の雰囲気を取り入れた合葬墓を整備するよう提言していますが、まだ決まった制度ではありません。
令和7年度は1.6倍でした。再貸付の倍率は、令和元年度の5.9倍から毎年下がっています。三方原墓園の小さい区画(1.44㎡)は3.6倍と高めで、大きい区画(3.75㎡)は1.0倍でした(令和5〜7年度)。
船明墓地と、市の納骨堂なら申し込めます。船明墓地は市外に住む人も遺骨のない人も随時申し込めますが、使用料は1.5倍です。浜松市納骨堂は、亡くなったとき浜松市民だった人の遺骨なら、申込者が市外に住んでいても申し込めます。三方原墓園などの再貸付は、浜松市民だけが対象です。
生前に無料で登録できます。有効期間は5年で、更新できます。納骨してくれる人(祭祀承継者)を指定する必要があり、市外へ転出すると登録は消えます。市の有識者会議は生前登録の見直しを提言しているので、今後変わる可能性があります。
墓所返還届は、三方原墓園管理事務所か、区役所の区民生活課・行政センターに出します。改葬許可は区役所の区民生活課と行政センターだけで、管理事務所では受け付けていません。返還届は碑石を撤去する前に出し、手数料はかかりません。改葬許可は1通350円です。
出典
- 浜松市「市営墓所貸付のご案内」「令和8年度市営墓所再貸付」、募集案内
- 浜松市「納骨堂のご案内」、浜松市納骨堂条例
- 浜松市墓園・墓地条例、同施行規則
- 浜松市「墓園・墓地の在り方に関する有識者会議」第1回資料(2026年1月23日)、会議録、報告書(2026年7月17日)
- 浜松市「市営墓所が不要になったときは」「市営墓所から別の墓所へ改葬するときは」「改葬手続きのご案内」
- 厚生労働省「衛生行政報告例」令和3年度・令和6年度(墓地数、火葬数、改葬件数)
- 上の「市営墓所が不要になったときは」「市営墓所から別の墓所へ改葬するときは」は、2026年10月14日に再確認(どちらも更新日は2024年8月3日)

