川崎で親のお墓を探すなら|市営の合葬型は遺骨ありで2倍以下、生前2体は17.7倍。市営墓地から移すなら随時・3万550円
本ページはプロモーションが含まれています。
川崎市で親の遺骨の納め先を探すとき、最初の候補になるのが市営の合葬型墓所です。1体7万円に、管理料3万550円を一度払えば、その後の費用はかかりません。ただし毎年の抽選は、申し込み方で倍率が10倍近く変わります。令和7年度は、遺骨がある枠が2倍以下だったのに対し、夫婦2人分を生前に申し込む枠は17.69倍でした。この記事は、川崎市の募集案内と抽選結果から、どの枠なら入りやすいかと、市営墓地からの墓じまいの手順を整理します。
- 川崎市営の合葬型墓所は1体7万円+管理料3万550円(永年分)。墓じまいして市営墓地から移す人は、随時受付で使用料が免除されます
- 令和7年度の倍率は、遺骨がある枠で1.75〜1.95倍、生前の枠で6.51〜17.69倍でした
- 市営霊園に樹木葬の区画はありません。申込は毎年11月の郵送だけで、市内に1年以上住んでいることが条件です

隣の横浜市の市営墓園と納骨堂は、横浜で親のお墓を探すなら|市営の新設墓園と納骨堂の募集数・使用料・申込資格に書きました。
川崎市営の霊園は2か所。墓石の要らない型は合葬型だけ
川崎市の市営霊園は、高津区の緑ヶ丘霊園と、麻生区の早野聖地公園の2か所です。
- 緑ヶ丘霊園… 昭和18年開設。全2万6,262区画。一般墓所のほか、合葬型墓所と緑ヶ丘霊堂(遺骨を一時的に預かる施設)がある
- 早野聖地公園… 昭和54年開設。全1万3,370区画。一般墓所のほか、市が墓碑を設置済みの壁面型・芝生型・集合個別型がある
墓石を建てずに遺骨を納められる市営の施設は、緑ヶ丘霊園の合葬型墓所だけです。市営霊園に、樹木葬(樹林型)の区画はありません。市の霊園整備計画(令和4年3月改定)は、早野聖地公園での合葬型墓所のあり方を「検討」すると書くにとどまっています。
「樹木葬 川崎市」で探して出てくる施設は、民間の霊園か寺院のものです。市営で費用を抑えたいなら、合葬型墓所が比べる相手になります。
緑ヶ丘霊堂は、名前から納骨堂を想像しやすいのですが、市は「お墓が見つかるまで」遺骨を預かる施設としています。使用料は1体3万2,590円で、利用期間は20年です(更新できます)。3年以内に引き取ると、使用料の半額が戻ります。
合葬型墓所は1体10万550円で、その後の費用はない
合葬型墓所は、平成31年3月に完成した市内で初めての施設です。約2万体を納められます。
- 使用料… 1体7万円
- 管理料… 1体3万550円(永年分。払ったあとに追加の費用はかからない)
- 2体なら… 使用料14万円+管理料6万1,100円
- 市外に住む人… 一部の場合(霊堂に預けている遺骨の申込みなど)は使用料が1.5倍の10万5,000円
納め方は、骨つぼから袋に移して、そのまま合葬します。個別に置いておく期間はありません。市は「一度埋蔵した遺骨は取り出すことができません」と書いています。あとから別のお墓に移したくなる可能性があるなら、家族で話してから申し込んでください。
申込資格は次のとおりです。
- 川崎市内に1年以上住んでいる(霊堂に預けている遺骨で申し込む場合を除く)
- 市営墓地の使用者でない
- 16歳以上
- 遺骨で申し込むなら、その遺骨の祭祀主宰者(お墓や遺骨を守る人)である
- 生前に2人分を申し込むなら、2人目は原則として配偶者か2親等以内の血族
遺骨は、自宅にあるもの、霊堂に預けているもの、ほかの墓地や納骨堂にあるもののどれでも申し込めます。横浜市の市営墓園は「横浜市在住3か月以上」が条件なので、川崎市のほうが住んでいる期間の条件が長いことになります。
公営の合葬墓の使用料をほかの都市と比べるなら、合祀墓とは何か|読み方、遺骨はどうなるか、永代供養との違い、公営7都市の使用料(9,100円〜12万円)にまとめています。
倍率は、遺骨があるかどうかで10倍近く違う
合葬型墓所の募集は、遺骨の有無と人数で5つの枠に分かれています。令和7年度の抽選結果を並べます。

- 遺骨2体… 40枠に70人、1.75倍
- 遺骨1体… 80枠に156人、1.95倍
- 遺骨1体と生前1体… 70枠に475人、6.79倍
- 生前1体… 70枠に456人、6.51倍
- 生前2体… 65枠に1,150人、17.69倍
合葬型全体では、325枠に2,307人が申し込み、平均7.1倍でした。前の年度(令和6年度)も325枠に2,120人の6.52倍で、生前2体の枠は17.17倍です。生前2体の枠が17倍台なのは、2年続いています。
ここから言えることは、いま親の遺骨を納める先を探しているなら、市営の合葬型は入りやすい部類だということです。遺骨がある枠は2年とも2倍以下でした。反対に、親の分と一緒に自分たち夫婦の分まで生前に確保しようとすると、倍率は一気に上がります。親の遺骨の納め先を先に決めて、自分たちの分は別に考えるほうが、早く決まります。
一般墓所などの抽選は、令和7年度が440区画に1,742人の3.96倍(緑ヶ丘霊園3.78倍、早野聖地公園4.89倍)、令和6年度が4.47倍でした。区分によっては、遺骨のない申込みで50倍を超える区画もあります。
倍率が下がっている市もあります。浜松市営墓所の再貸付は、令和元年度の5.9倍から令和7年度の1.6倍まで下がりました(浜松で親のお墓を探すなら|市営墓所の倍率は7年で5.9倍から1.6倍に。合葬する市の納骨堂は残り2,556体)。
隣の相模原市営の峰山霊園は、樹林型の合葬式墓所の倍率が令和7年度に1.20倍でした。ただし、ほかの墓からの改葬では申し込めません(相模原で親のお墓を探すなら|市営の合葬墓は1.2倍で入りやすい。ただし墓じまいで移す遺骨は申し込めない)。
申込みは毎年11月の郵送だけ
令和7年度の募集の流れは次のとおりでした。
- 10月下旬から、募集のしおりを配布
- 11月1日から30日まで、郵送で申込み(消印有効)
- 翌年1月に公開抽選
- 4月1日から利用
申込みは郵送だけで、窓口やインターネットでは受け付けません。令和8年度の募集は、10月2日の時点ではまだ発表されていません。令和7年度は10月14日に市が報道発表しています。例年どおりなら、今月中旬に発表され、11月に申込みです。
1年に1回しか機会がないので、10月のうちに遺骨の有無、申し込む人、枠を決めておくと間に合います。
緑ヶ丘霊園・早野聖地公園を墓じまいする人は、合葬型へ随時・使用料免除
川崎市には、市営墓地を返す人向けの決まりがあります。市営墓地を墓じまいして合葬型墓所へ移す場合は、募集を待たずに随時受け付け、使用料の7万円が免除されます。払うのは管理料の1体3万550円だけです。

この仕組みは、市の需要の見込みを超えて使われています。市の整備計画によると、市営墓地を返して合葬型へ移した例は、令和元年度に240基(940体)、令和2年度に106基(401体)でした。もともとの見込みは年50基です。
ほかの都市にも、墓じまいする人の別枠を設けているところがあります。14都市の比較は墓じまいする人には、公営の合葬に別枠がある|抽選なし・半額・2体目から安く。14都市を調べたに書きました。
返すときの手順は、区画の種類で変わります。
- 一般墓所… 返還の手続きの日から1か月以内に、墓碑・囲い・カロート(納骨室)などを全部撤去し、植木も根まで抜く。カロートの底から30cm掘り下げ、霊園事務所の職員の立ち会いで確認を受ける
- 壁面型・芝生型などの新形式墓所… 自分で取り付けた物を撤去し、カロートの中を確認する
返還の手数料は無料です。利用許可証、印鑑登録証明書、実印が要ります。管理料は返還した年度の分までかかり、使用料は原則として戻りません(利用許可から3年以内の返還は半額が戻ります)。
窓口は、霊園ごとに分かれています。
- 緑ヶ丘霊園… 川崎市霊園事務所(高津区下作延1241、電話044-811-0013)
- 早野聖地公園… 早野聖地公園事務所(麻生区早野732、電話044-987-7855)
指定管理者の案内は、合葬型へ移る市営墓地の使用者について「既存の墓所を墓じまいしていただくことを前提としてお受けしています」として、霊園事務所への相談を求めています。合葬型へ移すなら、先に事務所へ電話してください。
撤去の期限は、返還の手続きをした日から1か月です。手続きをしてから石材店を探すと、間に合わなくなるおそれがあります。見積もりを取り、工事の日取りを決めてから、返還の手続きに行く順番にしてください。
名義が亡くなった親のままなら、名義変更(承継)が先に要るかを事務所に聞いてください。承継の手数料は1,300円で、申請者の戸籍謄本、実印を押した誓約書、印鑑登録証明書などが要ります。必要な書類は、前の利用者との関係で変わります。市の案内は、利用者が亡くなった日から3年たっても承継人がいないときは、利用許可を取り消されることがあるとしています。
一般墓所を返すときは、墓石と囲いを1か月以内に撤去して更地に戻すところまでが使用者の負担です。墓所の広さや通路の幅で金額が変わるので、現地を見てもらったうえで複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりを取っても契約の義務はありません。
市営霊園から市外の墓地へ移す場合は、霊園事務所の手続き(1体300円)のあと、区役所区民課で改葬許可を受けます。改葬許可の流れは墓じまいの手続きはどこへ出す?改葬許可の流れと必要書類にまとめています。
川崎は、墓が少なく、出ていく遺骨が多い
最後に、川崎市の墓の事情を国の統計で見ておきます。厚生労働省の衛生行政報告例(令和6年度)です。
- 墓地… 川崎市194か所、横浜市2,651か所
- 納骨堂… 川崎市17か所、横浜市70か所
- 改葬(遺骨を別の墓へ移すこと)… 川崎市1,864件、令和3年度の1,143件から3年で63%増えた
川崎市の人口は横浜市の4割ほどですが、墓地の数は横浜市の7%しかありません。一方で、改葬は火葬100件あたり約13件と、横浜市(約7件)の2倍近くあります。政令市20市の中では4番目に多い水準です。
市の整備計画は、この事情を裏づける数字も出しています。市民の意識調査で合葬型を希望する人は、平成24年の33%から令和2年の59%に増えました。市はこれを受けて、令和3年度から12年度までの10年間で、合葬型と個別の墓を6対4の割合で用意するとしています。一方で、墓所を持つ人の53%が「無縁化の可能性がある」と答え、管理料の滞納も増えていると書いています。
つまり川崎市では、継ぐ人のいる個別の墓を新しく持つより、合葬型に移す流れのほうが強いということです。全国の改葬の数字は墓じまい(改葬)は2024年度に17万6,105件|都道府県別に見ると、多いのは「お墓が出ていく県」だったに書きました。
ほかの都市の公営の合葬墓と、料金・申込資格・抽選か随時かを比べるなら、公営の合葬墓を20都市で比べた|1体9,100円から16万円。市外に住む子が申し込めるかは、東と西で分かれたに20都市を並べました。
進める順番
- 今のお墓がどこにあるか(川崎市営か、市外か、寺院か)を確かめる
- 川崎市営霊園なら、霊園事務所に合葬型への移し替え(随時・使用料免除)を相談する
- それ以外なら、遺骨で申し込むのか生前で申し込むのかと、申し込む人を家族で決める
- 10月中旬の市の発表を見て、しおりを取り寄せる
- 11月1日から30日に郵送で申し込む。外れたときのために民間の霊園も見ておく
川崎市営のお墓のこと、調べたので共有します。
- 緑ヶ丘霊園の合葬型墓所は、1体7万円と管理料3万550円で、そのあとの費用はかからないそうです
- 遺骨がある枠の倍率は2倍以下ですが、夫婦2人分を生前に申し込む枠は17倍を超えていました
- 市営墓地を墓じまいして移す場合は、募集を待たずに申し込めて、7万円の使用料が免除されます
- 一度納めると遺骨は取り出せません
- 申込みは11月の郵送だけなので、それまでに誰の名前で申し込むか決めたいです。どう思いますか
よくある質問
ありません。川崎市営霊園は緑ヶ丘霊園と早野聖地公園の2か所で、墓石を建てずに納められるのは緑ヶ丘霊園の合葬型墓所だけです。市の霊園整備計画は、早野聖地公園での合葬型墓所のあり方を検討すると書いています。樹木葬を選ぶなら、民間の霊園や寺院が対象になります。
1体7万円の使用料と、3万550円の管理料(永年分)です。払ったあとに追加の費用はかかりません。2体なら使用料14万円と管理料6万1,100円です。市営墓地を墓じまいして移す場合は、使用料の7万円が免除されます。
枠によって大きく違います。令和7年度は、遺骨2体の枠が1.75倍、遺骨1体の枠が1.95倍でした。生前1体の枠は6.51倍、生前2体の枠は17.69倍です。親の遺骨を納める先を探しているなら、遺骨の枠で申し込むほうが当たりやすくなります。
原則として、川崎市に1年以上住んでいることが条件です。例外は、緑ヶ丘霊堂に預けている遺骨で申し込む場合で、このときは市外に住む人も申し込めますが、使用料が1.5倍の10万5,000円になります。親が川崎市に住んでいて子が市外という場合は、誰が申込者になれるかを市に確かめてください。
返還の手数料は無料で、撤去の期限は手続きの日から1か月です。一般墓所は、墓碑・囲い・カロートをすべて撤去し、カロートの底から30cm掘り下げて、事務所の職員の立ち会いで確認を受けます。撤去の工事費は使用者の負担です。管理料は返還した年度の分までかかり、使用料は利用許可から3年以内の返還に限って半額が戻ります。
出典
- 川崎市「令和7年度川崎市営霊園墓所使用者募集」「令和7年度川崎市営霊園墓所使用者募集の抽選結果」(2026年1月9日)、募集のしおり(令和6年度の応募状況)
- 川崎市「緑ヶ丘霊園 合葬型墓所」、指定管理者(アメニス川崎霊園管理事業体)「緑ヶ丘霊園」「早野聖地公園」「合葬型墓所」の案内、一般墓所・新形式墓所の手続きの案内(令和8年7月改訂版)、緑ヶ丘霊堂の案内
- 川崎市「墓地管理料・霊堂使用料を見直します」
- 川崎市「川崎市営霊園整備計画」(令和4年3月改定)、「市営霊園の整備と管理の方針」
- 川崎市「改葬許可について」
- 厚生労働省「衛生行政報告例」令和3年度・令和6年度(墓地・納骨堂数、改葬件数)
- 指定管理者「承認申請・届け出について」(2026年10月14日に再確認)、「一般墓所ご利用上の手続き」(令和8年7月改訂版)

