京都で親のお墓・納骨堂を探すなら|市の深草墓園は納骨2万円・樹木型18万円。墓じまいが政令市で2番目に多い街で確かめること
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実家のお墓が京都にある。あるいは、京都で親の遺骨の納め先を探している。そのときに知っておいてほしい数字があります。京都市の改葬(遺骨を別のお墓や納骨堂へ移すこと)は、火葬100件あたり14.6件で、20の政令市のうち神戸市に次いで2番目に多いのです。この記事は、京都市の資料から、市の深草墓園(納骨堂・樹木型納骨施設)と市営墓地の料金と条件、墓じまいの手続き、寺院の納め先を比べるときの基準をまとめます。
- 京都市の改葬は2024年度に2,574件で、3年前の1,846件から39.4%増えました。火葬100件あたり14.6件で、20の政令市では神戸市(22.1件)に次ぐ2番目、全国の10.6件を上回ります(厚生労働省の統計から計算)
- 市の深草墓園は、承継の要らない納め先です。納骨堂の永年納骨は2万円から(粉骨する場合)、樹木型納骨施設は18万円で、元京都市民や、元京都市民の遺骨を持つ人も申し込めます
- 市営墓地は、2025年11月から募集した164区画のうち142区画が、2026年5月時点で残っています。深草墓地は1㎡100万円、管理料は1㎡あたり年1,990円です

墓じまい全体の手続きは墓じまいの手続きはどこへ出す?改葬許可の流れと必要書類にまとめています。他の都市は大阪で親のお墓を探すなら|市設霊園の合葬式墓地は1体5万円。倍率・使用料・申込資格を数字で、名古屋で親のお墓・納骨堂を探すなら|合葬式墓地は1体12万円、八事の市営納骨堂は10年2万5,000円。無縁墓の改葬が全国の4割を占める街で確かめることなどに書きました。
京都市は、墓じまいが政令市で2番目に多い
京都市が2024年度に許可した改葬は2,574件でした。
- 2021年度… 1,846件
- 2023年度… 2,261件
- 2024年度… 2,574件(前年度から13.8%増、3年前から39.4%増)
京都府全体の改葬は4,107件で、京都市がその62.7%を占めています。

人口の大きさをならすために、同じ統計の火葬の件数を分母にして、火葬100件あたりの改葬件数を出しました。
- 神戸市… 22.1件(20政令市で最多。市の納め先は神戸で親のお墓・納骨堂を探すなら|市は一般墓の新規募集をやめた。鵯越合葬墓は5万円、墓じまいからの改葬は半額)
- 京都市… 14.6件(火葬17,628件)
- 3番目以降は静岡市14.0件、川崎市13.2件、堺市12.8件、名古屋市12.6件
- 全国… 10.6件
- 横浜市… 6.7件、大阪市… 4.6件、札幌市… 4.3件(最も少ないのは相模原市の2.1件)
注意:これは厳密な割合ではありません。改葬は許可を出した市区町村、火葬は火葬した場所で集計されていて、亡くなった人の住所とは一致しません。都市どうしの傾向を見る目安として読んでください。
改葬の許可は、いま遺骨が納められているお墓がある市区町村が出します。つまり京都市の2,574件は、京都市内のお墓や納骨堂から遺骨が出ていった数です。移した先がどこかは、この統計には出てきません。都道府県別の数字と読み方は墓じまい(改葬)は2024年度に17万6,105件|都道府県別に見ると、多いのは「お墓が出ていく県」だったに書きました。
京都市内の墓地は2,309か所、納骨堂は133か所です(2024年度末)。政令市で墓地の数が多いのは岡山市8,337か所、広島市7,334か所です(広島で親のお墓・納骨堂を探すなら|市の合葬墓は1体5万円。墓地が7,334か所ある街で、先に確かめるのは管理者)。経営主体別に見ると、墓地のうち宗教法人が991か所、市などの地方公共団体が8か所で、納骨堂は133か所のうち132か所が宗教法人です。京都で「永代供養」「納骨堂」を探すと、ほとんどの場合、契約の相手は寺院などになります。
市の納め先1:深草墓園の納骨堂(永年納骨2万円から)
深草墓園は、京都市が昭和33年7月に開いた「市民のお墓」です。伏見区深草石峰寺山町にあり、宗教・宗派に関係なく使えます。令和6年度末までに、約26,000体の遺骨を収蔵しています。
納骨の区分は2つです。
- 永年納骨… 期限を決めずに預ける合葬式。遺骨は返してもらえません
- 粉状焼骨区分(粉骨してから収蔵)… 市内料金20,000円、市外料金40,000円
- その他の焼骨区分(そのまま収蔵)… 市内料金50,000円、市外料金100,000円
- 短期納骨… 骨壺のまま個別に安置し、3年を上限に預ける。市内料金12,000円、市外料金24,000円。期間が終われば遺骨は返され、改めて短期納骨を申し込むことも、永年納骨に変えることもできます
使える人は、申請者か故人が京都市民か元京都市民で、申請者が祭祀主宰者(葬儀の喪主や法事の施主など、遺骨を管理していく立場の人)であることです。
市内料金になるかどうかは、申請者と故人の組み合わせで決まります。
- 申請者が京都市民… 故人がどこの人でも市内料金
- 故人が京都市民で、申請者が元京都市民や市外の人… 市内料金
- 故人が京都市民でなく(元京都市民など)、申請者も京都市民でない… 市外料金
実家が京都で、子どもが市外に出ている場合でも、亡くなった親が京都市民なら市内料金で納められます。
受付は毎日(土日祝日も)8時30分から16時30分まで、深草墓園の管理事務所で随時です(1月1日〜3日は休み)。遺骨、火葬許可証か改葬許可証(分骨なら分骨の証明書類)、住民票、本人確認書類、使用料を持っていきます。申請者と火葬許可証の名前が違うときは、喪主であることが分かる葬儀の領収書の写しや、祭祀主宰者の委任状が要ります。管理事務所の電話は075-641-3559です。
生活保護を受けている世帯に属する人などは、納骨堂の使用料がかかりません。申請のときに受給を証明する書類を出します。
隣の奈良市は2025年12月から、市営の納骨堂を期限なし・1体8万円で受け付けています。全国どこに住んでいても申し込めます(奈良で親のお墓を探すなら|市営の納骨堂は1体8万円で期限なし。親が奈良市民だったなら、市外に住む子も同じ8万円で申し込める)。
市の納め先2:深草墓園の樹木型納骨施設(18万円)
平成30年に、深草墓園の丘陵地に、しだれ桜や楠をシンボルツリーにした樹木型納骨施設が整備されました。遺骨を1人ずつ布の袋などに納めたうえで、複数の遺骨を同じ場所に埋蔵する合葬式です。これまで約2,300人が使っています(令和6年度末)。
- 使用料(1体)… 市内料金180,000円、市外料金360,000円
- 記名碑への記名… 希望する場合は別に20,000円
- 申込資格… 申込者か故人が京都市民か元京都市民で、申込者が祭祀主宰者。京都市民か元京都市民は、自分の生前申込みもできます
- 令和8年度の受付… 2026年4月1日から2027年3月31日まで。年度600体が上限で、達したら受付を終わります
- 申込み… 郵送かオンライン
納骨堂の永年納骨(2万円・5万円)との違いは、樹木の下に埋蔵することと、生前に申し込めることです。京都市は、この施設を整備した背景として、深草墓園の納骨堂の利用者が10年間で約2倍に増えたことを挙げています。

深草墓園のどれにするか、3つの質問
- 申し込む人か故人が、京都市民か元京都市民か。どちらも違えば深草墓園は使えないので、寺院などの永代供養を比べます
- 合祀されて、あとで遺骨を取り出せなくなってもよいか。よくなければ、短期納骨(3年・市内料金1万2,000円)で預けながら考えます
- 樹木の下でなく、納骨堂に納めるのでよいか。樹木の下がよければ樹木型納骨施設(18万円)です
3つとも「はい」なら、納骨堂の永年納骨(粉骨して2万円、そのまま5万円)です。
市の納め先3:市営墓地(空き区画に申し込む)
京都市の市営墓地は、条例で8か所が決まっています。若王子山・大日山・清水山・地蔵山・住吉山・小谷・宝塔寺山・深草の各墓地です。令和7年度は、このうち7か所で使用者を募集しました(申込開始は2025年11月17日)。
募集した区画は164区画で、2026年5月時点で142区画が残っています。
- 深草墓地… 91区画のうち86区画が残る(1㎡、1,000,000円/㎡)
- 清水山墓地… 28区画のうち24区画(300,000円/㎡ほか)
- 住吉山墓地… 20区画のうち15区画(300,000円/㎡ほか)
- 大日山墓地… 10区画のうち9区画(250,000円/㎡ほか)
- 若王子山墓地… 5区画のうち3区画(200,000円/㎡)
- 宝塔寺山墓地… 5区画のうち4区画(500,000円/㎡ほか)
- 地蔵山墓地… 5区画のうち1区画(750,000円/㎡)
申込みは、住民票が京都市内にある個人に限られます。1世帯1区画で、すでに市営墓地を使っている世帯は申し込めません。令和7年度は、一部の区画を先行申込(重なれば抽選)にし、使用者が決まっていない区画は窓口かオンラインで先着順に申し込めます。
使用料のほかに、管理料が毎年かかります。1㎡あたり年1,990円で、生活保護を受けている世帯などは半額の995円です。使用の許可を受けてから1年以内に、石材やコンクリートで区画を明示する必要があります。払った使用料と管理料は、使用をやめても原則として返りません。
区画が残っている理由を、市は示していません。確かなのは、墓石を建てる区画には空きがあり、承継の要らない深草墓園には、納骨堂で約26,000体、樹木型で約2,300人の利用がある、ということです。
市営墓地の墓じまい:原則は更地に戻す。補助金は案内に出てこない
京都市の市営墓地の使用終了の案内には、墓じまいの補助金は出てきません。使用をやめるときは、区画を原状回復(原則、更地)してから届け出ます。
京都市が使用者向けに出している「市営墓地使用終了の手続について」の流れは、次のとおりです。
- お骨を埋蔵しているなら、改葬許可を取る。改葬許可申請書の1枚目を医療衛生企画課に出して埋蔵証明を書いてもらい、医療衛生センターか区役所・支所の医療衛生コーナーに申請します。改葬許可証はお骨1体につき2枚出ます
- 墓石・巻石・植込みなどを撤去する。工事の前に工作物設置等許可申請書を出します。許可の連絡はおおむね1週間以内です。原状回復がされないと、使用終了は認められません
- 市営墓地使用終了届を出す。使用許可書、工作物設置等完了届、改葬許可証を添えます。届け出のあと、担当者が現地を確認します
注意:年度の途中でやめても、その年度の管理料は払います。また、使用者が亡くなっているときは、先に使用権の承継届が必要です。石材店などが代わりに手続きするなら委任状が要ります。問い合わせ先は、保健福祉局医療衛生推進室医療衛生企画課(075-222-3433)です。
改葬許可の手数料はかかりません。京都市内のお墓なら、どの区役所・支所の医療衛生コーナーでも申請できます。
京都市の市営墓地の墓じまいは、墓石も巻石も植込みも撤去して、原則更地に戻すところまでが使用者の負担です。工事の前に市の許可申請が要るので、石材店の見積もりは早めに複数取り、撤去の範囲(巻石・植栽の根まで入っているか)を見比べてください。見積もりを取っても契約の義務はありません。
補助金がある自治体の条件は墓じまいに補助金はある?対象になるのは公営墓地の返還だけに、石材店の見積書で確かめることは墓じまいの業者はどう選ぶ?石材店・代行業者・行政書士の違いと、見積書で確かめる8つのことに書きました。
寺院の永代供養・樹木葬・納骨堂を比べるときの基準
京都の納骨堂は、ほとんどが寺院などの宗教法人の経営です。寺院の永代供養や樹木葬を比べるなら、深草墓園の条件を基準にすると、何にお金を払うのかが見えやすくなります。
- 合祀の料金… 深草墓園の永年納骨は2万円(粉骨)・5万円(そのまま)、樹木型は18万円
- 個別に置く期間… 深草墓園の短期納骨は3年を上限に、骨壺のまま預けられる
- 遺骨を取り出せるか… 深草墓園の合葬式は、返してもらえない
寺院と契約するなら、個別に置く期間と、そのあと合祀されるか、取り出せるか、年間の費用があるか、檀家になる条件があるかを契約書で確かめてください。永代供養の「永代」の意味は永代供養とは何か|「永代」はずっと個別に置くという意味ではないに、樹木葬の型と費用は樹木葬とは何か|仕組み・3つの型・費用の実額と、永代供養との違いを国の約款で読むに書きました。
この記事の結論は、京都の実家のお墓を考えるときは、深草墓園を「移す先の基準価格」にして比べる、です。京都市の改葬は2024年度に2,574件、火葬100件あたり14.6件で、20の政令市のうち神戸市に次いで2番目に多く、3年で39.4%増えました。一方で、市営墓地は募集164区画のうち142区画が残り(2026年5月時点)、承継の要らない深草墓園には納骨堂で約26,000体、樹木型で約2,300人の利用があります。だから、実家の墓を建て直すか移すかで迷ったら、まず深草墓園の永年納骨(2万円から)と樹木型(18万円)を基準にして、寺院の永代供養や樹木葬の見積もりが、その差に見合う中身かで判断してください。故人が京都市民なら、家族が市外に住んでいても市内料金で使えます。
京都市の実家の片付けとごみの出し方は京都で実家を片付けるなら|クリーンセンターへの持込みは100kgまで1,500円。大型ごみは400〜2,400円にまとめました。
ほかの都市の公営の合葬墓と、料金・申込資格・抽選か随時かを比べるなら、公営の合葬墓を20都市で比べた|1体9,100円から16万円。市外に住む子が申し込めるかは、東と西で分かれたに20都市を並べました。
進める順番
- 実家の墓の場所と、使用者(名義人)を確かめる。市営墓地なら使用許可書、寺院墓地なら寺に連絡する
- 使用者が亡くなっているなら、承継の手続きを先にする
- 移す先を決める。深草墓園(永年納骨・短期納骨・樹木型)と、寺院の永代供養・樹木葬を、条件と料金で比べる
- 墓石を撤去するなら、石材店に見積もりを取る。市営墓地は原則更地まで
- 改葬許可を取る。京都市内の墓なら、区役所・支所の医療衛生コーナーで申請できる(手数料なし)
- 遺骨を取り出し、移す先に納める。市営墓地なら工事のあと使用終了届を出す
京都のお墓のこと、調べたので共有します。
- 京都市の墓じまい(改葬)は2024年度に2,574件で、火葬100件あたり14.6件。政令市では神戸市に次いで2番目です
- 市の深草墓園は継ぐ人が要らず、納骨堂の永年納骨が2万円から(粉骨)、樹木型は18万円です
- 親が京都市民なら、家族が市外に住んでいても市内の料金です
- 市営墓地の墓じまいは、原則として更地に戻します。補助金は案内に出てきません
- お寺の永代供養と比べるときは、深草墓園の料金を目安にしたいです。一度話せますか
よくある質問
京都市の市営墓地の使用終了の案内に、墓じまいの補助金は出てきません。使用をやめるときは、墓石や巻石、植込みを撤去して原則更地に戻し、使用終了届を出します。払った使用料と管理料は原則返らず、年度の途中でやめてもその年度の管理料がかかります。補助がある自治体の条件は別の記事にまとめました。
深草墓園の納骨堂があります。昭和33年に開かれた「市民のお墓」で、宗教・宗派に関係なく使えます。永年納骨(合葬式・遺骨は返らない)は市内料金で2万円(粉骨する場合)か5万円、短期納骨(骨壺のまま3年まで)は1万2,000円です。受付は毎日、深草墓園の管理事務所で随時行っています。
故人か申請者が京都市民か元京都市民なら、できます。故人が京都市民なら、申請者が市外に住んでいても市内料金です。故人が元京都市民で、申請者も京都市民でない場合は市外料金(永年納骨4万円か10万円、樹木型36万円)になります。どちらも京都市に住んだことがなければ、原則として使えません。
京都市民か元京都市民なら、自分の生前申込みができます。使用料は1体18万円(市外料金36万円)で、記名碑への記名は別に2万円です。令和8年度は2026年4月1日から2027年3月31日まで受け付け、年度600体に達したら受付を終わります。
申し込めません。募集の応募資格は、住民票が京都市内にある個人で、1世帯1区画です。すでに市営墓地を使っている世帯も申し込めません。市外に住んでいて京都に納めたい場合は、元京都市民などの条件を満たせば深草墓園の納骨堂・樹木型納骨施設を使えます。
出典
- 厚生労働省「衛生行政報告例」令和3・5・6年度 第6表(改葬数・火葬数)、令和6年度 第5表(墓地・納骨堂数)
- 京都市「京都市深草墓園における納骨堂の概要」、同「深草墓園 納骨堂 御案内」(令和4年4月)、同「深草墓園の運営について」(令和6年度末時点)
- 京都市「京都市深草墓園における樹木型納骨施設の概要」、同「令和8年度京都市深草墓園樹木型納骨施設の使用者募集」(2026年3月16日)
- 京都市「市営墓地使用申込」(2026年4月1日更新)、同「【報道発表】市営墓地の新規使用者募集」(2025年10月16日)、同「募集区画一覧」(令和8年5月11日・5月26日時点)、京都市市営墓地条例
- 京都市「市営墓地における各種申請・届出について」(2026年2月3日更新)、同「市営墓地使用終了の手続について」、同「改葬許可申請の手続について」(2025年3月24日更新)

