山口県の13市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|13市すべてに制度があり、柳井市は傷み具合を問わず上限150万円。ほかの市は判定が先
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実家が山口県にあり、空き家になった家を壊すとき、市から補助金が出るのか。山口県の市は、どの市にも制度がある一方で、条件の重さは市によって大きく違います。山口県の13市の公式ページと要綱を同じ項目で読むと、13市すべてに空き家の解体補助がありました。中でも柳井市は、傷み具合を問わず上限150万円でした。
- 13市すべてに、空き家の所有者が使える市の解体補助があります。宇部市だけは、居住誘導区域の中で跡地を活用する場合に限られます。山口県から所有者への直接の補助はありません
- 上限は50万円の市が6つで最も多く、最高は柳井市の150万円です。柳井市は2025年7月から2027年度までの重点取組として、家の傷み具合を問わず工事費の2分の1を出しています
- 柳井市以外の11市は、市の判定(傷み具合の点数)が先に要ります。制度のある12市すべてが、市内の業者に頼むことを条件にしています

補助金の仕組み(申請の順番、更地にすると固定資産税が上がること)は空き家の解体に補助金は使える?受付は1か月、税金は上がるに書きました。近くの県では、福岡県(福岡県の29市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|26市に制度があり、上限は50万円が最多。福岡市など4市は相続から約3年の期限つき)と長崎県(長崎県の13市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|11市に制度があり、多くは工事費の4割。どの市も市の判定が先)の市も比べています。この記事は山口県の13市だけを並べます。
13市の結果:すべての市に制度がある
個人が持つ空き家(住宅)を解体するときに使える市の補助金を、2026年10月27日に各市の公式ページと要綱で確かめました。
- 市内のどこでも使える… 11市(下関・山口・萩・防府・下松・岩国・光・柳井・美祢・周南・山陽小野田)
- 跡地の使い方に条件がある… 長門市(解体後5年間は、その土地で家を建てる・売る・貸す・営利の事業をすることができない)
- 区域と跡地の活用が条件… 宇部市(居住誘導区域の中で、跡地を5年以上地域の活性化に使うか、住宅を新しく建てる場合だけ)
宇部市では、区域の外の空き家や、壊して更地のまま売る場合は対象になりません。長門市も、壊した土地をすぐ売るつもりなら使えません。
山口県から所有者への直接の解体補助はありません。県と市町の協力事業は耐震の診断と改修だけで、補助はすべて市の制度です。
隣の広島県も、14市すべてに空き家の解体補助がありました(広島県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市すべてに制度。補助の割合は10分の1から5分の4まで違う)。
柳井市は、傷み具合を問わず150万円
柳井市は、2025年7月から2027年度までの3年間の重点取組として、空き家の解体補助を大きく広げました。
- 対象… おおむね1年を通して使われていない戸建て住宅(傷み具合は問わない)
- 補助… 税抜の工事費の2分の1、上限150万円
- 以前の制度… 危険と判定された空き家だけで、3分の1・最大30万円
市の判定は要りませんが、申請のあとに市が現地を確かめます。2026年度の予算は1億円で、ページには「(R8.10.20現在)」で予算の残りが3,142,000円とありました。受付は2027年2月1日までですが、予算に達すれば終わります。
ほかの市で上限まで受け取るには、市の判定で危険とされるほど傷んでいる必要があります。柳井市はその条件がなく、手入れしてきた実家でも使えます。
上限は50万円が最多

市全域の12市の、通常の枠の上限額です。
- 30万円… 岩国市(3分の1)
- 40万円… 下関市(2分の1。中心市街地の斜面地の周辺は60万円)
- 50万円… 山口市(3分の1。道路に接していない敷地などは10万円加算)、防府市(2分の1。傷みが軽い老朽空き家は25万円)、下松市(3分の1)、光市(3分の1)、周南市(2分の1)、山陽小野田市(3分の1)
- 100万円… 萩市(工事費の10分の8の3分の2)、長門市(2分の1。延べ床面積の大きい家は150万円)、美祢市(2分の1)
- 150万円… 柳井市(2分の1)
同じ「2分の1」や「3分の1」でも、実際の割合は市で違います。萩市は工事費の10分の8の3分の2で「約53%」とページに書いています。光市は10分の8の3分の1なので約27%です。国の標準の除却費で頭打ちにする市も多く、上限まで届くかは工事費しだいです。
判定が先の11市
柳井市以外の11市は、市の職員が建物の傷み具合を調べて点数を付ける判定が先に要ります。多くの市は100点以上で、防府市の老朽空き家の枠は50点以上、岩国市は市の「老朽危険空き家」の認定です。
ただし、兵庫県や長崎市のように「市から助言・指導を受けていること」を条件にする市はありませんでした。
新潟県の20市では、判定が要るのは10市でした。判定なしで使える十日町市・村上市・魚沼市は、春に1か月ほどの申込期間があるだけです(新潟県の20市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|16市に制度があり上限50万円が10市。新潟市は跡地を地域で使う場合だけ)。
市内の業者に限る。2市に所得の条件
制度のある12市すべてが、市内の業者に頼むことを条件にしています。長門市と柳井市は、市内に本店がある業者に限ります。宇部市も市内の業者です。実家から離れて住んでいても、見積もりは実家の市内の業者に頼む必要があります。
所得の条件があるのは2市です。
- 萩市… 申請者の世帯の総所得金額が500万円未満
- 長門市… 申請者の世帯の前年の所得の合計が500万円未満
相続人が申請できると明記している市は11あります。市内に住んでいることを条件にしている市はありませんでした。
受付を終えた市、締切が近い市
2026年10月27日の時点で、公式ページに受付終了の記載があったのは2市です。
- 下松市… 「令和8年度の受付は終了しました(上限に達したため)」
- 周南市… 「※令和8年度分募集は終了しました。(予算の額に達したため)」
柳井市は予算の残りがわずかでした。山口市は募集が5月29日まででしたが、終了の記載はなく、期間のあとでも申請できる場合があるとしています。防府市の追加募集は10月23日まででした。
受付が続いている市の締切は、光市が10月30日(3件程度)、美祢市が10月末、長門市・岩国市・宇部市が11月30日、萩市が12月11日(10件程度)、山陽小野田市が12月15日、下関市が12月28日(3件程度)、柳井市が2027年2月1日です。
契約は交付決定のあと
どの市も、交付決定の前に解体業者と契約したり工事を始めたりすると対象外になります。判定が要る市では、事前調査の申し込み、判定の結果、交付申請、交付決定の順に進みます。
見積書は申請に添えるので、見積もりは先に取り、契約は交付決定のあとに結ぶ順番になります。
市の補助の申請には工事費の見積書が要りますが、契約は交付決定のあとです。先に複数の解体業者の見積もりを取って金額の見当をつけ、交付決定が届いてから契約する順番にしてください。山口県では、制度のある12市すべてで実家の市内の業者が条件です。見積もりを取っても契約の義務はありません。
解体費が何で決まるかは家の解体費用は坪数で決まらない|見積書で見るべき7項目に、壊す前の石綿の事前調査はアスベストの調査費は削れない|法が発注者に費用負担を求めている。80平方メートルで報告が立つに書きました。
進める順番

- 実家の市の公式サイトで、空き家の除却補助のページと受付期間を確かめる
- 判定が要る市なら、市に事前調査を申し込む
- 実家の市内の解体業者に、見積もりを複数頼む
- 市の算式で、補助がいくらになるかを計算する
- 交付申請を出し、交付決定を待つ。契約と着工はそのあと
- 工事が終わったら実績報告を出す
- 登記のある建物は1か月以内に滅失登記をする(実家を壊したら1か月以内|建物滅失登記の期限と10万円以下の過料。名義が親のままでもできる)
実家を壊すときの市の補助金のこと、調べたので共有します。
- 山口県の13市すべてに、空き家の解体に使える市の補助がありました
- 柳井市は、傷み具合を問わず工事費の半分、上限150万円です(2027年度まで)
- ほかの市は、市が傷み具合を調べて危険と判定した家が対象です
- どの市も、実家の市内の業者に頼まないと補助が出ません
- 下松市と周南市は、今年度の受付が終わっていました
- 実家の市の制度と、来年度の受付時期を一緒に確かめてもらえますか
よくある質問
13市すべてに市の制度があります。2026年10月に山口県の13市を調べたところ、どの市にも空き家の解体補助がありました。ただし宇部市は居住誘導区域の中で跡地を活用する場合だけ、長門市は解体後5年間の土地の使い方に条件があります。山口県から所有者への直接の補助はありません。
税抜の工事費の2分の1、上限40万円です。中心市街地の斜面地の周辺は上限60万円です。国が定める除却工事費で頭打ちになり、市の判定が先に要ります。2026年度は10月19日から12月28日まで、3件程度を先着で受け付けています。
使えます。柳井市は2025年7月から2027年度までの重点取組として、傷み具合を問わず、1年を通して使われていない戸建て住宅の解体に、税抜の工事費の2分の1・上限150万円を出しています。市内に本店がある業者に頼むことが条件です。2026年10月20日の時点で、予算の残りは3,142,000円でした。
市によります。2026年10月27日の時点で、下松市と周南市は受付を終えていました。萩市は12月11日、山陽小野田市は12月15日、下関市は12月28日、柳井市は2027年2月1日まで受け付けていますが、どの市も予算に達すれば終わります。
出典
- 各市の公式ページ・要綱・チラシ(2026年10月27日に確認):柳井市の空き家除却事業補助制度のページ、長門市の空き家の除却補助のページ、萩市の危険空き家の除却補助のページ、下関市の老朽危険空家除却の補助のページ、下松市の危険空家除却の補助のページ、周南市の危険空き家除却の補助のページ、岩国市の除却補助の要綱、宇部市の空家等跡地活用促進事業補助金と木造住宅除却の要綱、山口市・防府市・光市・美祢市・山陽小野田市の除却補助のページ・要綱、山口県の住宅の耐震化のチラシと地域住宅計画
- 分類と集計は当サイトによるもの。個人が所有する住宅の解体に使える制度を、通常の枠の上限で比べた

