解体

広島県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市すべてに制度。補助の割合は10分の1から5分の4まで違う

杉野 一樹

本ページはプロモーションが含まれています。

実家が広島県にあり、空き家になった家を壊すとき、市から補助金が出るのか。広島県の14市の公式ページと要綱を同じ項目で読むと、14市すべてに空き家の解体補助がありました。ただし、どの家でも出るわけではありません。13市は、市が家を傷んでいると判定することが先に要ります。補助の割合も市で大きく違います。

この記事で分かること
  • 広島県の14市すべてに、空き家の解体補助があります。上限は10万〜60万円で、福山市・広島市を含む7市が50万円です
  • 江田島市を除く13市は、市の判定が先に要ります。補助の割合は、三原市・大竹市の5分の4から江田島市の10分の1まで違います
  • 呉市は2026年度の受付を10月28日に終えました。耐震の除却補助は、どの市でも住んでいる家だけが対象です
実家じまいの5段階。お墓、仏壇・位牌、片付け、家をどうするか、解体。この記事は解体
この記事は⑤解体の、広島県の市の補助金を比べる話です。

補助金の仕組み(申請の順番、更地にすると固定資産税が上がること)は空き家の解体に補助金は使える?受付は1か月、税金は上がるに書きました。広島市を含む20の政令市は空き家の解体補助金を政令市20市で比べた|制度があるのは15市、上限は20万〜100万円。千葉市と静岡市は10月の時点で今年度の受付が終わっていたで、隣の山口県の市は山口県の13市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|13市すべてに制度があり、柳井市は傷み具合を問わず上限150万円。ほかの市は判定が先で比べています。この記事は広島県の14市だけを並べます。

先に、解体工事の見積もりを比べたい人はこちら(広告)

解体工事の一括見積もりを無料で取る

14市の結果:すべての市に制度がある

2026年10月30日に、広島県の14市の公式ページと要綱を確かめました。個人が持つ空き家(住宅)を解体するときに使える市の補助金です。

  • 市内のどこでも使える… 13市(広島・呉・竹原・三原・尾道・福山・府中・三次・庄原・大竹・東広島・安芸高田・江田島)
  • 区域が限られる… 1市(廿日市)

廿日市市の補助は、佐伯・吉和・宮島の全域と、廿日市・大野の市街化区域(市が街として整える区域)の外の空き家が対象です。市街化区域の中では、前の道が狭いなど、壊したあとの土地を使いにくい場所の空き家に限ります。

広島県から所有者への解体補助は見当たりませんでした。広島県がお金を出しているのは耐震の補助で、住んでいる家が対象です。

江田島市は、確かめた日に市の公式サイトが止まっていました。江田島市の数字は、2026年5月に保存された市のページの写しと、広島県がまとめた市町の補助の一覧によるものです。

福山市と広島市の補助の中身

福山市の空家除却支援事業補助は、税抜の工事費の3分の1で、上限は50万円です。

  • 対象… 特定空家等(倒壊のおそれなどがあると市が認めた空き家)か、市の判定で評点100点以上の危険家屋。1年以上使われていない空き家
  • 頭打ち… 国が決めた1平方メートルあたりの除却費の単価で出した額の10分の8まで
  • 業者… 福山市内に本店・支店・営業所などがある業者
  • 受付… 2026年4月21日から2027年1月末まで。先着順で、予算に達すれば終了

福山市の案内には「※受付は危険家屋判定の順ではなく、補助金交付決定の順となりますのでご注意ください。」とあります。判定を早く受けても、交付申請が遅れると予算がなくなることがあります。

広島市の老朽危険空家等除却補助は、工事費の3分の1で、上限は50万円です。

  • 対象… 傷み具合の評価が100点以上で、建物から道路までが3メートル未満(3階建て以上は6メートル未満)の空き家。傷んでいても道路から離れた空き家は対象外
  • 受付… 2026年度は5月に申し込みを受け、6月1日から先着順。予定は18件程度
  • 区… 8区のどこの空き家でも同じ制度で、窓口は本庁の建築指導課

上限は50万円が最も多い

広島県の14市で空き家の解体補助の上限額。10万円が1市、30万円が5市、50万円が7市、60万円が1市
14市の上限額です。50万円が7市で最も多い。

14市の通常の枠の上限額です。

  • 10万円… 江田島市
  • 30万円… 呉市・竹原市・府中市・庄原市・安芸高田市
  • 50万円… 広島市・三原市・福山市・三次市・大竹市・東広島市・廿日市市(市街化区域の外)
  • 60万円… 尾道市

通常の枠より高くなる場合もあります。

  • 呉市… 敷地までの道の幅が1.8メートル未満の土地など(無接道敷地)の空き家は50万円
  • 竹原市… 特定空家等は50万円で、市民税が非課税の世帯などなら100万円
  • 廿日市市… 市街化区域の中の、壊したあとの土地を使いにくい場所の空き家は70万円
  • 江田島市… 市が危険家屋と認めた空き家は50万円

補助の割合は、10分の1から5分の4まで違う

上限額が同じでも、補助の割合が違うと受け取れる額が変わります。上限まで受け取るのに要る工事費は、市によって60万円台から150万円まで開きます。

  • 5分の4… 三原市・大竹市(上限50万円。工事費62万5千円で満額)
  • 3分の2… 尾道市(上限60万円。工事費90万円で満額)
  • 10分の3… 呉市(上限30万円。工事費100万円で満額)
  • 3分の1… 広島市・福山市・三次市・東広島市(上限50万円。工事費150万円で満額)
  • 3分の1… 竹原市・府中市・庄原市・安芸高田市(上限30万円。工事費90万円で満額)
  • 3分の1… 廿日市市(市街化区域の外は上限50万円)
  • 10分の1… 江田島市(上限10万円。工事費100万円で満額)

8市(広島・呉・竹原・三原・尾道・福山・三次・廿日市)には、補助の対象になる工事費に上限があります。国が決めた1平方メートルあたりの除却費の単価で計算します。広島市の木造の場合は、3万6千円に延べ面積を掛け、さらに10分の8を掛けた額までです。床面積の小さな家では、満額に届かないことがあります。

13市は、市の判定が先に要る

江田島市を除く13市は、市が空き家を調べて傷んでいると判定することが条件です。多くの市は、住宅の傷み具合を点数にする「不良度判定」で100点以上を求めます。点数が高いほど傷んでいる家です。三原市だけは150点以上です。

判定の条件で目立つ市は次のとおりです。

  • 広島市… 100点以上に加えて、建物から道路までが3メートル未満(3階建て以上は6メートル未満)であること
  • 廿日市市… 不良住宅と特定空家等の判定が両方要る。空家法の勧告を受けた空き家は対象外
  • 東広島市… 申請の前に、市の職員が空き家を現地で調べる
  • 安芸高田市… 判定の結果が100点以上の木造住宅に限る
  • 府中市… 木造の住宅に限る

江田島市の空き家除却支援補助(10分の1・上限10万円)は、市に登録した空き家なら判定は要りません。

市から助言・指導を受けていることを条件にする市はありませんでした。

岡山県も、制度のある14市はどれも、市が危険な空き家だと判定した家に限ります。岡山市と笠岡市は、特定空家等の認定まで要ります(岡山県の15市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市に制度。上限は12市が50万円、岡山市は60万円)。

香川県の8市も、市が現地で傷みを採点して、100点以上になった家に限ります(香川県の8市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|8市すべてに制度。7市は上限160万円、高松市は50万円)。

呉市は受付を終えた。竹原・尾道は11月30日まで

2026年10月30日の時点の受付の状況です。

  • 呉市… 「受付を延長しておりました令和8年度の危険建物除却促進事業については予算上限に達したたため,受付を終了します。」(2026年10月28日の更新)
  • 竹原市・尾道市… 11月30日まで。先着順
  • 福山市… 2027年1月末まで
  • 府中市… 2027年2月26日まで。10件程度の予定
  • 広島市… 5月に申し込みを受け、6月1日から先着順で受け付け。予定は18件程度
  • 三原・三次・庄原・安芸高田・廿日市の5市… 日付の記載はなく、予算に達すれば終了
  • 東広島市・大竹市… 受付の期間がページに書かれていません
  • 江田島市… 市のサイトが止まっていて、今の受付の状況は分かりませんでした

広島市は件数が少ないので、今年度の残りは市に確かめてください。

市内の業者に限る市が7。所得の条件はない

呉・竹原・三原・尾道・福山・廿日市・江田島の7市は、市内の業者に頼むことが条件です。庄原市は「解体業者は市外の業者でも構いません」と書いています。東広島市は、市内の業者に頼むよう努めることとしています。

所得の条件は、どの市にもありませんでした。竹原市だけは、市民税が非課税の世帯などに補助の割合と上限を上げています。

相続人が申請できると書いているのは13市です。広島市の要綱には「所有者」としか書かれていません。広島市で相続した実家を壊すときは、相続人が申請できるかを市に確かめてください。

壊したあとの土地の使い方を条件にする市はありませんでした。呉市は、がけの崩れや土砂の流れ出しを防ぐ措置と、土地を管理する誓約書を求めています。

耐震の除却補助は、住んでいる家だけ

古い木造住宅を壊すときに、耐震の補助が出る市もあります。広島県では13市に耐震の除却補助があり、上限が97万円台の市もあります。

ただし13市とも、住んでいる家だけが対象です。呉市は「自己が所有し現に居住しているものであること。」を条件にしています。三原市は「居住実態がない空き家などは対象外です」と書いています。安芸高田市には、耐震の除却補助そのものがありません。

相続した実家を壊して土地を売る場合や、更地にしておく場合に使えるのは、14市の空き家の解体補助のほうです。耐震の除却補助の上限が大きくても、空き家には出ません。

斜面地や島の家に、特別な加算はない

呉市・尾道市・江田島市には、斜面地や島の空き家が多くあります。斜面地に関わる加算は、呉市の無接道敷地(敷地までの道の幅が1.8メートル未満の土地など)の50万円だけでした。島であることや、土砂災害警戒区域にあることで補助が増える市はありませんでした。

がけ地近接等危険住宅移転事業という制度もありますが、住んでいる人が安全な場所へ移るための制度です。広島市は「※空き家は対象となりません。」と書いています。

前の道が狭く重機が入らない家は、手で壊すことになり、人件費が大きく増えます。斜面地の実家は、市の補助とは別に、解体費そのものを比べることが要ります。

契約は交付決定のあと

どの市も、交付決定(市が補助を出すと決めた通知)の前に解体業者と契約したり工事を始めたりすると、補助の対象外になります。まず判定を申し込みます。判定の結果が出たら交付申請をして、交付決定を待ちます。

見積書は申請に添えるので、見積もりは先に取ります。契約は交付決定のあとに結びます。

解体工事の一括見積もりを無料で取る

市の補助の申請には工事費の見積書が要りますが、契約は交付決定のあとです。先に複数の解体業者の見積もりを取って金額の見当をつけ、交付決定が届いてから契約する順番にしてください。広島県では呉・竹原・三原・尾道・福山・廿日市・江田島の7市が、実家の市内の業者を条件にしています。見積もりを取っても契約の義務はありません。

解体費が何で決まるかは家の解体費用は坪数で決まらない|見積書で見るべき7項目に、壊す前に要る石綿(アスベスト)の事前調査はアスベストの調査費は削れない|法が発注者に費用負担を求めている。80平方メートルで報告が立つに書きました。

進める順番

広島県の市で空き家の解体補助を使う前に確かめること。市の判定、補助の割合と満額の工事費、市内の業者、耐震の除却補助と取り違えない、今年度の受付、契約と着工は交付決定のあと
判定、条件、順番の順に確かめます。
  1. 実家の市の公式サイトで、空き家の解体補助のページと受付期間を確かめる
  2. 市に判定を申し込む(江田島市の登録空き家の補助を除く)
  3. 実家の市内の解体業者に、見積もりを複数頼む
  4. 市の補助の割合で、補助がいくらになるかを計算する
  5. 交付申請を出し、交付決定を待つ。契約と着工はそのあと
  6. 工事が終わったら実績報告を出す
  7. 登記のある建物は1か月以内に滅失登記をする(実家を壊したら1か月以内|建物滅失登記の期限と10万円以下の過料。名義が親のままでもできる)
家族に送る用(コピーしてLINEへ)

実家を壊すときの市の補助金のこと、調べたので共有します。

  • 広島県の14市は、すべての市に空き家の解体補助があります
  • ただし江田島市以外の13市は、市が家を傷んでいると判定することが先に要ります
  • 補助の割合は市で違い、上限まで受け取るのに要る工事費が60万円台から150万円まで開きます
  • 呉市は今年度の受付を10月28日に終えました。竹原市と尾道市は11月30日までです
  • 耐震の除却補助は住んでいる家だけで、空き家には使えません
  • 実家の市に、判定を頼めるかを一緒に確かめてもらえますか

よくある質問

よくある質問①

広島県で空き家を解体すると、補助金は出ますか

広島県の14市すべてに市の制度があります。上限は10万〜60万円で、50万円の市が7つで最も多いです。ただし江田島市を除く13市は、市が空き家を傷んでいると判定することが条件です。広島県から所有者への解体補助は見当たりません。

よくある質問②

福山市の空き家の解体補助はいくらですか

税抜の工事費の3分の1、上限50万円です。対象は特定空き家か、市の判定で危険家屋(評点100点以上)とされた空き家です。工事は福山市内の業者に頼む必要があります。2026年度は2027年1月末まで受け付けています。

よくある質問③

広島市の空き家の解体補助はいくらですか

工事費の3分の1、上限50万円です。傷み具合の評価が100点以上で、建物から道路までが3メートル未満(3階建て以上は6メートル未満)の空き家が対象です。2026年度は18件程度の予定で、6月1日から先着順で受け付けています。

よくある質問④

今年度の受付はまだ間に合いますか

市によります。2026年10月30日の時点で、呉市は受付を終えていました。竹原市と尾道市は11月30日まで、福山市は2027年1月末まで、府中市は2027年2月26日までです。どの市も判定が先に要るので、早めに市に相談してください。

出典

  • 各市の公式ページ・要綱(2026年10月30日に確認):広島市の老朽危険空家等除却補助制度のページ・要綱・報道資料、呉市の危険建物除却促進事業のページと要綱、竹原市の空き家除却のページ、三原市の除却補助のページ、尾道市の空き家除却のページと要綱、福山市の空家除却支援事業のページ、府中市の空き家解体のページ、三次市の老朽危険建物除却促進事業のページ、庄原市の空き家除却のページと手引き、大竹市の除却補助の要綱、東広島市の空き家解体のページと利用の流れ、廿日市市の空き家除却のページと要綱、安芸高田市の解体補助金のページ、江田島市の空き家の補助のページ(2026年5月に保存された写し)、各市の木造住宅の耐震の補助のページ、広島県の耐震化の説明資料と市町の空き家関係補助事業一覧
  • 分類と集計は当サイトによるもの。個人が所有する住宅の解体に使える制度を、通常の枠の上限で比べた
ABOUT ME
杉野 一樹(ペンネーム)
杉野 一樹(ペンネーム)
実家じまいサイト運営者
実家じまいに関わる費用・手続き・業者選びについて、自治体や省庁などの公的資料、統計データ、各事業者の公開情報をもとに調査・整理しています。墓じまい、仏壇・遺品整理、空き家、相続など、初めて実家じまいに向き合う方が「何から始めればいいのか」「いくらかかるのか」「どこに頼めばいいのか」を判断できるよう、できるだけ分かりやすくお伝えします。
記事URLをコピーしました