福井県の9市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|9市すべてに制度。上限は8市が50万円、越前市は70万円
本ページはプロモーションが含まれています。
実家が福井県にあり、空き家になった家を壊すとき、市から補助金が出るのか。福井県の9市の公式ページと要綱を読むと、9市すべてに空き家の解体の補助がありました。通常の上限は8市が50万円、越前市が70万円です。ただ、同じ50万円でも補助の割合と税の扱いが市で違います。越前市は2026年度の予算に達しました。
- 福井市の解体の補助は工事費の2分の1で、通常の上限は50万円です。面積による頭打ちがあり、申請は2026年11月30日までです
- 上限の50万円まで受け取るのに要る工事費は、割合が2分の1の市で100万円、3分の1の市で150万円です
- 古い木造住宅の耐震の補助は、福井県の市では空き家の解体に使えません

補助金の仕組み(申請の順番、更地にすると固定資産税が上がること)は空き家の解体に補助金は使える?受付は1か月、税金は上がるに書きました。隣の県の市は岐阜県の21市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|20市に制度。岐阜市は2分の1・上限50万円と京都府の15市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|市全域の制度は5市だけ。京都市は2025年度で終わり、残るのは細い道沿いの区域の60万円で比べています。この記事は福井県の9市だけを並べます。
9市の結果:すべての市に制度がある
2026年11月3日に、福井県の9市の公式ページと要綱を確かめました。個人が持つ空き家を解体するときに使える市の補助金です。割合と、通常の上限は次のとおりです。
- 福井市… 2分の1。上限50万円
- 敦賀市… 税抜の2分の1。上限50万円
- 鯖江市… 税抜の2分の1。上限50万円
- あわら市… 2分の1。上限50万円。特定空家等(倒壊のおそれなどがあると市が認めた空き家)だけ
- 大野市… 税込の3分の1。上限50万円
- 勝山市… 税込の3分の1。上限50万円
- 坂井市… 3分の1。上限50万円
- 小浜市… 税込の3分の1。特定空家等は上限50万円、そのほかの老朽空家等は25万円
- 越前市… 3分の1。上限70万円。2026年度は予算に到達
「最大100万円」は、ふつうの空き家の額ではありません。どの市も条件を満たすと上限が上がり、最大で100万円になります。条件は下の「上限が上がる条件」の節に書きました。
福井県から所有者へ直接出る解体の補助は、確かめた県の資料には見当たりませんでした。福井県は、市町が補助の窓口だと案内しています。県の予算資料にある「1戸50万円」は市町への補助の表の額で、所有者が受け取る額ではありません。申し込む先は実家のある市です。
福井市の補助の中身
福井市の解体の補助は、工事費の2分の1と「延べ床面積×5,000円」の安いほうで、通常の上限は50万円です。福井市の住宅政策課(0776-20-5571)が受け付けています。千円未満は切り捨てです。
- 老朽危険空き家等… 特定空き家等(倒壊のおそれなどがあると市が認めた空き家)か、市の点数で不良住宅(住むのに適さない家)とされた家。上限50万円
- 準老朽危険空き家等と旧耐震基準の空き家等… 上限は30万円か10万円。10万円になる条件は、公開の要綱では確かめられなかった
- 旧耐震基準の空き家等… 居住誘導区域(市が人に住んでほしい区域)の中で、跡地に家を建てて住む・売る・自治会などが使う、のどれかが条件
- 判定… 職員の現地調査で決まる。市のよくある質問は、築年数が古いだけでは対象にならないと書いている
- 業者… 福井市内に事業所を置く業者
- 跡地… 敷地の建物と工作物、竹や木、家財などを全部除いて更地にする
- 申請できる人… 所有者と、所有権の全部を相続した人など
面積の頭打ちがあるのは、9市で福井市だけです。上限の50万円に届くのは、延べ床面積が100平方メートル以上の家です。延べ床面積80平方メートルの家は、工事費がいくらでも40万円までです。
申請は2026年4月1日に始まり、11月30日までです。予算に達すると、その前でも終わります。市の発表では、10月20日の時点で予算に対する申請額の割合は39%でした。ただ、審査の結果が出るまでに2週間以上かかることがあり、契約は交付決定(市が補助を出すと決めた通知)のあとです。今から動く人は、すぐに住宅政策課に相談してください。
福井市には、解体以外の空き家の補助もあります。空き家の取得とリフォームの補助は、2026年度は終了しました。家財の処分は費用の3分の2で上限5万円(費用が3万円以上で、空き家情報バンクに登録することが条件)です。
上限は50万円が8市。越前市は70万円

上限が同じでも、受け取れる額は同じではありません。上限まで受け取るのに要る工事費は、次のとおりです。
- 割合が2分の1の市(福井・敦賀・鯖江・あわら)… 100万円
- 割合が3分の1で上限50万円の市(大野・勝山・坂井・小浜の特定空家等)… 150万円
- 越前市(3分の1・上限70万円)… 210万円
税の扱いでも差が出ます。敦賀市と鯖江市は税抜の工事費で計算し、小浜市・大野市・勝山市は税込の工事費で計算します。福井市・あわら市・越前市・坂井市は、税抜か税込かの記載が見当たりませんでした。
税抜100万円(税込110万円)の工事で比べると、敦賀市と鯖江市は50万円、大野市と勝山市は36万6千円です。福井市は延べ床面積が100平方メートル以上なら50万円です。越前市と坂井市はおよそ33万3千円か36万6千円で、税の扱いを市に確かめないと決まりません。小浜市は特定空家等なら36万6千円、そのほかの老朽空家等なら上限の25万円です。
敦賀市は、税抜の工事費が20万円を超える工事だけが対象です。
判定の区分で、上限が変わる
どの市も、市の現地調査や判定を受けないと対象になりません。そして、判定の区分で上限が変わります。大きく分けると、傷みがひどい「老朽」と、その手前の「準老朽」です。
準老朽は、おおむね1981年5月31日までに着工か建築した木造の空き家で、傷みの点数が市の基準を超えた家です。点数の基準は市で違います。準老朽の通常の上限は次のとおりです。
- 越前市… 50万円
- 敦賀市・大野市・勝山市・鯖江市・坂井市… 30万円
- 福井市… 30万円か10万円
- 小浜市… 10万円
- あわら市… 準老朽の区分はない
あわら市は、ふつうの老朽空き家には使えません。対象は、市が認定した特定空家等で、助言・指導か勧告に従って壊す工事です。市の空き家のページと手引きには載っておらず、要綱と2026年度の予算資料で確かめました。
上限が上がる条件
通常の上限より上がる枠があります。多くの市で共通する条件は3つです。木造以外の建物、延べ床面積200平方メートル以上、狭い道路沿いか道路に接していない土地です。市によって次の違いがあります。
老朽は傷みがひどい家の枠、準老朽はその手前の枠です。居住誘導区域は、市が人に住んでほしい区域です。
- 敦賀市・鯖江市… 老朽は100万円、準老朽は60万円まで
- 大野市… 老朽は100万円、準老朽は60万円まで。景観形成地区や、居住誘導区域で跡地を使う場合も入る
- 勝山市… 割合が3分の2になり、上限も2倍(100万円、60万円)。跡地を使う場合も入る
- 坂井市… 老朽は100万円、準老朽は40万円まで。居住誘導区域で跡地を使う場合も入る
- 小浜市… 上限に50万円(準老朽は10万円)を足す。居住誘導区域で跡地を使う場合も入る
- 越前市… 上限に30万円を足す
- あわら市… 木造以外・200平方メートル以上・狭い道路などなら100万円。自然公園区域や景観形成重点地区、居住誘導区域で跡地を使う場合は70万円
- 福井市… 特定空き家等で木造以外・200平方メートル以上・狭い道路などに当たる場合か、老朽の家の跡地を自治会などが地域で使う場合に100万円
敦賀市の加算は、加算しても工事費の2分の1までです。雪の被害を理由に上限が上がる制度は、9市とも見当たりませんでした。
耐震の補助は、福井県では空き家に使えない
古い木造住宅の耐震の補助にも、家を壊す工事の補助があります。確かめられたのは7市で、工事費の23%、上限は30万円です。鯖江市はページに割合が書かれておらず、上限だけです。
空き家の解体に使えると確かめられた市はありません。三重県では逆に、多くの市で空き家に使えます(三重県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市すべてに制度。四日市市は23%・上限40万円)。
- 坂井市… 「空き家は対象外」と明記
- 福井市・敦賀市・鯖江市… 自分が住んでいる人が対象
- 大野市… 「現在お住まいの住宅」が対象
- あわら市… ページの対象者は、住んでいる所有者か、耐震改修のあとに住む所有者。条文は確かめられなかった
- 小浜市… 自分が住む家を建て替える場合だけ
- 勝山市・越前市… 壊す工事だけの耐震の補助は見当たらない
相続した空き家を壊すなら、耐震の補助ではなく、市の空き家の解体補助を使います。
岡山県も同じで、15市にも県にも、耐震の補助で家を壊す区分はありません(岡山県の15市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市に制度。上限は12市が50万円、岡山市は60万円)。
受付は越前市が予算に到達。福井市は11月30日
2026年11月3日の時点の受付の状況です。
- 越前市… 2026年度は予算に到達。キャンセルが出た場合と、来年度のための事前調査だけ受け付ける。来年度も続くかは決まっていない
- 福井市… 11月30日まで
- 勝山市… 12月18日まで。予算に達すると終わる
- 坂井市… 12月18日必着。書類がそろった人から先着で、予算に達すると終わる
- 敦賀市… 4月28日に開始。予算に達すると終わる
- 鯖江市… 4月1日に開始。先着で、予算に達すると締め切る
- 大野市… 期間は読めない。予算がなくなると終わる
- 小浜市… ページの更新が2025年4月1日で、2026年度の受付の文言がない
- あわら市… 案内ページがなく、受付の文言もない
勝山市は雪に気をつけてください。事前調査は通年で受け付けますが、積雪の状況で雪どけのあとになることがあります。申請の締切は12月18日なので、調査の申し込みは早いほうが安全です。
2026年度の受付の残りを聞く窓口は次のとおりです。
- 福井市… 住宅政策課 0776-20-5571
- 敦賀市… 住宅政策課 空き家対策室 0770-22-8141
- 小浜市… 移住定住交流課 0770-64-6009
- 大野市… 防災防犯課 0779-64-4800
- 勝山市… 営繕課 空き家対策係 0779-88-8128
- 鯖江市… 防災危機管理課 空き家対策グループ 0778-42-5104
- あわら市… 市民協働課 移住空き家対策グループ 0776-73-8003
- 越前市… 建築住宅課 0778-22-3074
- 坂井市… 移住定住推進課 空家対策室 0776-50-3036
福井・大野・勝山は市内の業者。所得の条件は見当たらない
業者の条件がはっきり書かれているのは4市です。福井市・大野市・勝山市は市内の業者で、小浜市は福井県内に事業所を置く業者です。勝山市の要綱の定義は、市内に本社か本店を置く法人です。ほかの5市は、業者の所在地の条件が見当たりませんでした。
所得の条件は、9市とも見当たりませんでした。ただ、敦賀市・大野市・越前市は要綱の本文を読めていないので、ページとチラシの範囲です。
相続した人が申請できることは、9市とも書かれています。相続人が複数いると、全員の同意を求める市がほとんどです。
工事費のほかに、自分で持つ費用
補助の計算に入らない費用があります。
- 家の中に残った物(残置物)… 越前市は対象外。坂井市も動産の費用を除く
- 庭木や塀などの工作物… 敦賀市・鯖江市・勝山市・越前市・坂井市は費用の全部か一部を除く
- 滅失登記の費用… 敦賀市・大野市・越前市は対象外と書いている
福井市・鯖江市・勝山市・越前市は、更地にすることや、敷地の物を全部除くことを求めています。撤去は必要なのに、費用は補助の外になることがあります。見積もりは、建物の解体と庭や塀の撤去を分けて書いてもらってください。
更地にすると、土地の固定資産税が上がることがあります。敦賀市には軽くする制度があります。解体の補助の対象になった敷地は、壊した年の翌年から3年間、上がった分を減らせます。土地を営利目的で使っていないこと、家を建てていないことなどが条件で、申請は税務課です。
解体後に申請できるのは、別枠の2制度だけ
主な制度は9市とも、工事の前の手続きが必須です。福井市・大野市・鯖江市・越前市・坂井市は、交付決定(市が補助を出すと決めた通知)の前に契約すると対象外です。敦賀市・小浜市・勝山市も、交付決定の前に工事を始められません。契約は交付決定のあとにしてください。
越前市と坂井市には、別枠の補助があります。先に市へ届け出て、工事のあとで交付申請をする方式です。届け出の前に契約や着工をすると、対象になりません。
- 越前市の早期決断支援… 住んでいた人が亡くなった日か、施設に入った日、子どもなどと同居を始めた日から3年以内の家。解体は10万円(チラシでは3分の1で上限10万円)。老朽の判定は要件に書かれていない
- 坂井市の早期決断応援… 除却は3分の1で上限20万円。老朽化していない空き家でも対象。ただし今は「先の大雨で被災された空家等」を対象に案内している。ふつうの空き家に使えるかは窓口で確かめる
坂井市の早期決断応援の除却は、ふつうの空家除却支援事業と両方は使えません。越前市の併用は確かめられなかったので、市に聞いてください。
市の補助の申請には工事費の見積もりが要りますが、契約は交付決定のあとです。先に複数の解体業者の見積もりを取って金額の見当をつけ、市の手続きが済んでから契約する順番にしてください。福井市・大野市・勝山市は市内の業者、小浜市は福井県内の業者が条件です。見積もりを取っても契約の義務はありません。
解体費が何で決まるかは家の解体費用は坪数で決まらない|見積書で見るべき7項目に、壊す前に要る石綿(アスベスト)の事前調査はアスベストの調査費は削れない|法が発注者に費用負担を求めている。80平方メートルで報告が立つに書きました。
進める順番

- 実家の市に電話し、2026年度の受付が残っているかを聞く
- 市に相談し、現地調査と判定を受ける
- 判定の区分から、上限と割合を確かめる
- 解体業者に、見積もりを複数頼む。業者の条件がある市では、その条件に合う業者に頼む
- 補助がいくらになるかを計算する
- 交付申請を出し、交付決定を待つ。契約と着工はそのあと
- 工事が終わったら実績報告を出す
- 登記のある建物は1か月以内に滅失登記をする(実家を壊したら1か月以内|建物滅失登記の期限と10万円以下の過料。名義が親のままでもできる)
実家を壊すときの市の補助金のこと、調べたので共有します。
- 福井県の9市すべてに、空き家の解体の補助があります
- 通常の上限は8市が50万円、越前市が70万円です
- どの市も、先に市の判定を受ける必要があります
- 福井市の申請は11月30日までで、越前市は今年度の予算に達しました
- 実家のある市に、一緒に電話してもらえますか
よくある質問
工事費の2分の1と「延べ床面積×5,000円」の安いほうで、通常の上限は50万円です。職員の現地調査で対象になった家に限ります。福井市内に事業所を置く業者の工事で、更地にすることが条件です。2026年度の申請は11月30日までです。
老朽危険空家の補助は、2026年度の予算に達しました。キャンセルが出た場合と、来年度のための事前調査は受け付けています。来年度も続くかは決まっていません。空き家になって3年以内の家なら、別枠の早期決断支援(解体は10万円)があります。
福井県の9市では、使えると確かめられた市はありません。坂井市は「空き家は対象外」と明記し、福井市・敦賀市・大野市・鯖江市は住んでいる人が対象です。空き家を壊すなら、市の空き家の解体補助を使います。
確かめた県の資料には、所有者が県に直接申し込む解体の補助は見当たりませんでした。福井県は、市町が補助の窓口だと案内しています。率と上限も市ごとに違うので、実家のある市に申し込みます。
出典
- 各市の公式ページ・要綱(2026年11月3日に確認):福井市の老朽危険空き家等除却支援事業のページ、補助一覧、よくある質問、家財処分支援のページ、木造住宅耐震改修の除却のチラシと要綱、敦賀市の空き家の除却費用のページと概要、固定資産税の減免のページ、耐震の除却のチラシ、小浜市の空家等除却支援事業のページと要綱、耐震のページ、大野市の解体の支援のページ・チラシ・申請書、助成制度ガイドブック、勝山市の老朽危険空き家解体事業のページと要綱、鯖江市の老朽危険空家等除却支援のページ・パンフレット・要綱、耐震のページ、あわら市の特定空家等除却支援補助金の要綱、耐震のページ、越前市の老朽危険空家解体撤去のページと申請の流れ、早期決断支援のページ、坂井市の空家除却支援のページ、早期決断応援のページと要綱、耐震のページ
- 福井県の住まいづくりの支援制度のページ、令和8年度当初予算の主要事業
- 分類と集計は当サイトによるもの。個人が所有する住宅の解体に使える制度を、通常の枠の上限で比べた

