茨城県の32市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|制度があるのは18市。水戸市・つくば市には見当たらない
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実家が茨城県にあり、空き家になった家を壊すとき、市から補助金が出るのか。茨城県の32市の公式ページと要綱を同じ項目で読むと、空き家の解体補助があるのは18市でした。県庁所在地の水戸市や、人口の多いつくば市・ひたちなか市には見当たりません。制度のある市でも、多くは市の判定が先に要ります。
- 茨城県の32市のうち、空き家の解体補助があるのは18市です。上限は30万〜100万円で、50万円の市が10市で最も多いです
- 水戸市・つくば市・ひたちなか市・土浦市など14市では、空き家の解体補助が見当たりません
- 18市のうち16市は、市の判定が先に要ります。結城市・下妻市・鉾田市は2026年度の受付を終えました

補助金の仕組み(申請の順番、更地にすると固定資産税が上がること)は空き家の解体に補助金は使える?受付は1か月、税金は上がるに書きました。隣の千葉県の市は千葉県の37市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|使える制度があるのは15市、上限は20万〜100万円。10月の時点で6市が今年度の受付を終えていたで、埼玉県の市は埼玉県の40市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|使える制度があるのは20市、上限は30万円の市が16。判定なしで使える市が9つ、さいたま市はまだ無いで比べています。この記事は茨城県の32市だけを並べます。
32市の結果:制度があるのは18市
2026年10月31日に、茨城県の32市の公式ページと要綱を確かめました。個人が持つ空き家(住宅)を解体するときに使える市の補助金です。
- 制度がある… 18市(日立・古河・石岡・結城・龍ケ崎・下妻・高萩・笠間・鹿嶋・常陸大宮・筑西・かすみがうら・桜川・神栖・行方・鉾田・つくばみらい・小美玉)
- 制度が見当たらない… 14市(水戸・土浦・常総・常陸太田・北茨城・取手・牛久・つくば・ひたちなか・潮来・守谷・那珂・坂東・稲敷)
18市の制度は、どれも市内のどこの空き家でも使えます。下妻市だけは、壊したあとの土地を売りに出すことが条件です。
茨城県から所有者への解体補助は見当たりませんでした。茨城県の空き家対策のページも、解体の助成は「市町村では、空き家のリフォームや解体等の際の助成制度を設けています。」と、市町村の制度として案内しています。
水戸市・つくば市には制度が見当たらない
水戸市・つくば市・ひたちなか市・土浦市・取手市・牛久市など14市では、空き家の解体補助が見当たりませんでした。各市の補助金の一覧、空き家のページ、空家等対策計画をたどって確かめています。
- 水戸市… 耐震の補助は改修だけで、解体の区分はない
- つくば市・守谷市・坂東市… 空家等対策計画に、解体の補助を「検討」すると書いている
- 牛久市… 解体の相談には、市内の解体業者などを紹介する
- 取手市… 取手市建設業協会を案内する
つくば市・守谷市・坂東市は、これから制度ができるかもしれません。茨城県の補助の一覧も、すべての市町村の事業を載せきれていないと断っています。制度が見当たらない14市に実家がある人は、市の空き家の窓口に一度電話して確かめてください。
市の補助が無いときは、解体費そのものを下げることが大事になります。解体費が何で決まるかは家の解体費用は坪数で決まらない|見積書で見るべき7項目に書きました。
上限は50万円が最も多い

制度のある18市の上限額です。
- 30万円… 日立市・石岡市・結城市・下妻市・高萩市・つくばみらい市
- 50万円… 古河市・龍ケ崎市・笠間市・鹿嶋市・常陸大宮市・筑西市・かすみがうら市・桜川市・鉾田市・小美玉市
- 100万円… 神栖市・行方市
市の判定の結果や、空き家の場所で上限が変わる市もあります。
- 神栖市… 特定空家等(倒壊のおそれなどがあると市が認めた空き家)は100万円。不良住宅は70万円、管理不全の空き家は50万円
- 常陸大宮市… 居住誘導区域(市が人に住んでほしい区域)の中は50万円、都市計画区域の中は40万円、外は30万円
- つくばみらい市… 特定空家等・不良住宅は30万円、老朽空家は15万円
- 笠間市… 居住誘導区域などの住宅は80万円。ただし壊したあとの土地を宅地などに使うことが条件
- 日立市… 壊してから1年以内に土地を売るか貸すなら、3分の1・上限50万円の別の枠がある
補助の割合は、3分の1から5分の4まで違う
上限額が同じでも、補助の割合が違うと受け取れる額が変わります。上限まで受け取るのに要る工事費は、60万円から200万円まで開きます。
- 5分の4… 鹿嶋市(上限50万円。工事費62万5千円で満額)
- 2分の1… 石岡市・結城市・下妻市・つくばみらい市(上限30万円。工事費60万円で満額)
- 2分の1… 古河市・龍ケ崎市・笠間市・かすみがうら市・桜川市・鉾田市・小美玉市(上限50万円。工事費100万円で満額)
- 2分の1… 常陸大宮市(居住誘導区域の中の上限50万円。工事費100万円で満額)
- 2分の1… 神栖市(特定空家等)・行方市(上限100万円。工事費200万円で満額)
- 3分の1… 日立市・高萩市(上限30万円。工事費90万円で満額)
- 3分の1… 筑西市(上限50万円。工事費150万円で満額)
笠間市の2分の1・上限50万円は、要綱の特例です。2027年3月31日までに交付決定を受けた人が対象で、本来の補助は3分の1・上限30万円です。
鹿嶋市と桜川市は、国が決めた解体費の単価でも頭打ちになります。桜川市は、延べ床面積に国の1平方メートルあたりの除却費を掛け、その2分の1までです。
日立市・下妻市・かすみがうら市は、解体工事費が50万円以上であることが条件です。小さな物置や離れだけを壊す工事では使えません。下妻市は、延べ床面積50平方メートル以上の住宅に限ります。
16市は、市の判定が先に要る
日立市・高萩市を除く16市は、市が空き家を調べて傷んでいると判定することが条件です。多くの市は、住宅の傷み具合を点数にする「不良住宅」の判定や、特定空家等の認定を求めます。結城市は判定の点数が100点以上、古河市は不良住宅の判定なら100点以上が条件です。
判定の条件で目立つ市は次のとおりです。
- 笠間市・龍ケ崎市・かすみがうら市・小美玉市… 空家法(空き家対策の法律)にもとづく市の助言・指導などを受けていることが条件
- かすみがうら市… 管理不全の空き家(放っておくと特定空家等になりそうな空き家)が対象。特定空家等は対象外
- 桜川市… 判定は前の年度に受ける。2026年度の判定の申込は9月11日で終わり、補助は2027年度に点数の高い順に10棟
- 古河市… 申込の順ではなく、危険度の高い空き家から優先する
日立市と高萩市は、市の判定が要りません。代わりに、1981年(昭和56年)5月31日以前に建てた戸建て住宅などが対象です。日立市は、特定空家等を対象から外しています。
結城・下妻・鉾田は受付を終えた
2026年10月31日の時点の受付の状況です。
- 結城市… 「結城市空家等解体費補助金は、予算に達したため受付を終了しました。」
- 下妻市… 「交付決定額の合計が予算額に達したため、令和8年度の受付を終了としました。」(予算は90万円。2027年度は未定)
- 鉾田市… 「令和8年度分については募集件数に達しました。」(5件。以降はキャンセル待ち)
- 高萩市… 「※残り3件(令和8年10月7日現在)」。5月20日からの先着順
- 古河市… 申込の期間は10月30日までで、すでに過ぎた
- 神栖市… 11月30日まで。予算に達すれば終了
- 鹿嶋市… 12月25日まで。予算に達すれば終了
- 日立・石岡・龍ケ崎・常陸大宮・筑西・つくばみらいの6市… 締切の日付は書かれていない
- 笠間・かすみがうら・行方・小美玉の4市… 2026年度の受付の状況がページから読めない
つくばみらい市の2026年度の枠は、30万円が1件と15万円が2件だけです。件数の少ない市は、今年度の残りを市に確かめてください。
市内の業者に限る市が10。所得の条件はない
日立・石岡・龍ケ崎・高萩・常陸大宮・筑西・桜川・神栖・鉾田・つくばみらいの10市は、市内の業者に頼むことが条件です。結城市は、業者について「市内外は問いません。」と書いています。
所得の条件は、どの市にもありませんでした。市税を滞納していないことを求める市はあります。
相続人が申請できると書いているのは16市です。笠間市と小美玉市は「所有者」としか書いていません。相続した実家を壊すときは、相続人が申請できるかを市に確かめてください。
実家のある市に住んでいなくても申請できます。桜川市だけは、申請する人の住所が空き家と同じだと対象外です。空き家に住民票を残したままの人は気をつけてください。
壊したあとの土地の条件は、市によって違います。
- 下妻市… 不動産業者と媒介契約(売却を頼む契約)を結び、土地を6か月以上売りに出す
- 日立・結城・高萩・常陸大宮・筑西・神栖・行方の7市… 原則として更地にする
隣の栃木県では、栃木市を除く12市が市内の業者に限り、所得の条件があるのは宇都宮市だけでした(栃木県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|13市に制度。宇都宮市は3分の2・上限70万円)。
三重県では、市内の業者に限る市は14市のうち名張市・志摩市・伊賀市の3つで、所得の条件がある市はありませんでした(三重県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市すべてに制度。四日市市は23%・上限40万円)。
耐震の除却補助は、空き家には使えない
古い木造住宅を壊すときに、耐震の補助が出る市もあります。ただし茨城県の32市で、空き家に使える耐震の除却補助はありませんでした。
解体だけで出る耐震の補助があるのは小美玉市だけです。小美玉市の木造住宅除却費補助金は、税抜の解体費の23%、上限50万円です。ただし前提の耐震診断は、所有者が自分で住んでいる木造住宅しか受けられません。2026年度の募集も6月30日で締め切られています。
古河市・結城市・高萩市・神栖市などには、古い家を壊して建て替える人への耐震の補助があります。ただし建て替えが条件で、住んでいる家だけが対象です。相続した実家を壊して土地を売る場合は、制度のある18市の空き家の解体補助のほうを使います。
岐阜県でも、解体だけで出る耐震の補助がある8市は、どれも今住んでいる家だけが対象でした(岐阜県の21市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|20市に制度。岐阜市は2分の1・上限50万円)。
契約は交付決定のあと。日立市だけは解体のあとに申請
日立市を除く17市は、交付決定(市が補助を出すと決めた通知)の前に契約したり工事を始めたりすると、補助の対象外になります。まず市に判定を申し込みます。判定の結果が出たら交付申請をして、交付決定を待ちます。
見積書は申請に添えるので、見積もりは先に取ります。契約は交付決定のあとに結びます。
日立市だけは、解体を終えてから申請する方式です。2026年度は、2024年4月1日以降に契約した解体工事が対象です。日立市の予算にも限りがあるので、壊す前に市に相談してください。
市の補助の申請には工事費の見積書が要りますが、契約は交付決定のあとです。先に複数の解体業者の見積もりを取って金額の見当をつけ、交付決定が届いてから契約する順番にしてください。茨城県では日立・石岡・神栖など10市が、実家の市内の業者を条件にしています。見積もりを取っても契約の義務はありません。
壊す前に要る石綿(アスベスト)の事前調査はアスベストの調査費は削れない|法が発注者に費用負担を求めている。80平方メートルで報告が立つに書きました。隣の群馬県の市は群馬県の12市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|12市すべてに制度があり、判定も所得の条件もほぼ無い。ただし10月までに6市が受付終了で比べています。
進める順番

- 実家の市の公式サイトで、空き家の解体補助のページと受付期間を確かめる
- 市に判定を申し込む(日立市・高萩市を除く)
- 実家の市内の解体業者に、見積もりを複数頼む
- 市の補助の割合で、補助がいくらになるかを計算する
- 交付申請を出し、交付決定を待つ。契約と着工はそのあと(日立市は解体のあとに申請)
- 工事が終わったら実績報告を出す
- 登記のある建物は1か月以内に滅失登記をする(実家を壊したら1か月以内|建物滅失登記の期限と10万円以下の過料。名義が親のままでもできる)
実家を壊すときの市の補助金のこと、調べたので共有します。
- 茨城県の32市のうち、空き家の解体補助があるのは18市です
- 水戸市・つくば市・ひたちなか市・土浦市などには見当たりません
- 制度のある市でも、日立市と高萩市以外は、市が家を傷んでいると判定することが先に要ります
- 結城市・下妻市・鉾田市は今年度の受付を終えました。神栖市は11月30日までです
- 耐震の除却補助は住んでいる家だけで、空き家には使えません
- 実家の市に制度があるか、一緒に確かめてもらえますか
よくある質問
32市のうち18市に市の制度があります。上限は30万〜100万円で、50万円の市が10市で最も多いです。日立市・高萩市を除く16市は、市が空き家を傷んでいると判定することが条件です。茨城県から所有者への解体補助は見当たりません。
2026年10月31日の時点で、水戸市に空き家の解体補助は見当たりませんでした。水戸市の耐震の補助は改修だけで、解体の区分はありません。つくば市・ひたちなか市・土浦市なども同じです。制度が新しくできることもあるので、市の空き家の窓口に確かめてください。
神栖市と行方市で、上限は100万円です。どちらも工事費の2分の1です。神栖市の100万円は特定空家等と判定された場合で、不良住宅は70万円、管理不全の空き家は50万円です。神栖市の2026年度の受付は11月30日までです。
市によります。2026年10月31日の時点で、結城市・下妻市・鉾田市は受付を終えていました。高萩市は10月7日の時点で残り3件でした。神栖市は11月30日まで、鹿嶋市は12月25日までです。どの市も判定が先に要るので、早めに市に相談してください。
出典
- 各市の公式ページ・要綱(2026年10月31日に確認):日立市の空き家解体補助金(宅地再生創出型・利活用型)のページと要綱、古河市の空家等解体費補助金のページと要綱、石岡市の特定空家等解体費用補助金の要綱、結城市の空家等解体費補助金のページとQ&A、龍ケ崎市の老朽空家等解体費等補助金のページと手引き、下妻市の空き家解体補助金のページと要綱、高萩市の空き家解体支援事業費補助金のページと要項、笠間市の空家解体撤去補助金のページと要綱、鹿嶋市の既存ストック利活用補助金のページ・要綱・チラシ、常陸大宮市の空き家等解体費補助金の要綱、筑西市の空家等解体支援補助金の要項、かすみがうら市の空家等解体撤去補助金の要綱、桜川市の不良住宅(空家)除却費補助制度のページと要項、神栖市の空き家解体支援事業補助金のページと要項、行方市の空家等解体費補助金のページと要綱、鉾田市の空家等解体補助金のページ、つくばみらい市の空家解体補助金のページ、小美玉市の空家等解体撤去補助金の要綱と木造住宅除却費補助金のページ、制度が見当たらない14市の補助金の一覧・空き家のページ・空家等対策計画、各市の木造住宅の耐震の補助のページ
- 茨城県の空家等対策のページ、住宅関連助成制度の一覧(令和8年度)、木造住宅の耐震化の補助を行う市町村の一覧
- 分類と集計は当サイトによるもの。個人が所有する住宅の解体に使える制度を、通常の枠の上限で比べた

