栃木県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|13市に制度。宇都宮市は3分の2・上限70万円
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実家が栃木県にあり、空き家になった家を壊すとき、市から補助金が出るのか。栃木県の14市の公式ページと要綱を同じ項目で読むと、13市に空き家の解体補助がありました。上限は多くの市で50万円です。ただし13市とも、市が家を傷んでいると判定することが先に要ります。
- 栃木県の14市のうち13市に、空き家の解体補助があります。上限は12市が50万円で、宇都宮市だけが70万円です
- 13市とも市の判定が先に要ります。栃木市以外の12市は、市内の業者に頼むことが条件です
- 日光市と真岡市は2026年度の予算に達しました。宇都宮市の今年度の事前調査の受付は5月29日で終わっています

補助金の仕組み(申請の順番、更地にすると固定資産税が上がること)は空き家の解体に補助金は使える?受付は1か月、税金は上がるに書きました。隣の茨城県の市は茨城県の32市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|制度があるのは18市。水戸市・つくば市には見当たらないで、群馬県の市は群馬県の12市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|12市すべてに制度があり、判定も所得の条件もほぼ無い。ただし10月までに6市が受付終了で比べています。この記事は栃木県の14市だけを並べます。
14市の結果:13市に制度がある
2026年11月1日に、栃木県の14市の公式ページと要綱を確かめました。個人が持つ空き家(住宅)を解体するときに使える市の補助金です。
- 制度がある… 13市(宇都宮・足利・栃木・佐野・鹿沼・日光・小山・真岡・矢板・那須塩原・さくら・那須烏山・下野)
- 中身を確かめられない… 1市(大田原)
13市の制度は、どれも市内のどこの空き家でも使えます。空き家バンクへの登録や、壊したあとの土地の使い方を条件にする市はありませんでした。
大田原市は、栃木県の空き家サイトの一覧に「大田原市特定空家等解体費補助金」の名前があります。ただし大田原市のサイトには案内も要綱も見つからず、補助の割合や上限は確かめられませんでした。大田原市に実家がある人は、市の建築住宅課に確かめてください。
栃木県から所有者への解体補助は見当たりませんでした。栃木県の空き家サイトは「多くの市町では、空き家の除却(解体)費用に対して補助する制度を設けています。」と、市町の制度として案内しています。
宇都宮市の補助の中身
宇都宮市の老朽危険空き家除却費補助金は、補助の割合が3分の2で、上限は70万円です。栃木県の14市で、割合も上限もいちばん大きい制度です。
- 計算… 税抜の解体費と、延べ床面積×1万1千円の低いほうの3分の2
- 対象… 1981年(昭和56年)5月31日以前に建てた空き家か、道路に2メートル以上接していない土地の空き家。市が倒壊などの危険があると判定したもの
- 所得… 世帯の合計所得が818万円以下(1人の世帯は780万円以下)
- 業者… 宇都宮市内の解体業者
- 工事… 2026年12月31日までに解体を終え、業者への支払いも済ませる
宇都宮市の上限70万円を受け取るには、計算の元になる額が105万円要ります。延べ床面積×1万1千円で105万円に届くのは、延べ床面積がおよそ96平方メートル以上の家です。たとえば延べ床80平方メートルの家なら、補助は最大58万円台になります。
2026年度の事前調査の申込は、4月1日から5月29日まででした。今から宇都宮市の補助を使うなら、2027年度の受付を待つことになります。宇都宮市の窓口は、生活安心課の空き家・空き地対策グループです。
上限は50万円が12市

13市の通常の枠の上限額です。
- 50万円… 足利市・栃木市・佐野市・鹿沼市・日光市・小山市・真岡市・矢板市・那須塩原市・さくら市・那須烏山市・下野市
- 70万円… 宇都宮市
空き家の場所や判定の結果で、上限が変わる市もあります。
- 那須塩原市・さくら市… 居住誘導区域(市が人に住んでほしい区域)の中は70万円
- 矢板市… 矢板駅西地区の用途地域の中は60万円
- 小山市… 壊したあとの土地を市や自治会に寄附すると、20万円を足す。準特定空家等(特定空家等に近い空き家)は上限30万円
- 栃木市… 倒壊のおそれがある空き家は50万円。傷みが進んで直せない空き家は25万円
- 下野市… 特定空家は50万円、不良空家は30万円
補助の割合は、宇都宮市を除く12市が2分の1です。2分の1の市で上限50万円を受け取るには、工事費が100万円要ります。
日光市は、解体の経費が20万円以上の工事に限ります。那須塩原市は、敷地に残った家財の処分費も補助の対象にしています。
13市とも、市の判定が先に要る
13市とも、市が空き家を調べて傷んでいると判定することが条件です。判定を受けずに使える市はありませんでした。多くの市は、特定空家等(倒壊のおそれなどがあると市が認めた空き家)か、不良住宅(傷み具合を点数にして基準を超えた住宅)の判定を求めます。
判定の条件で目立つ市は次のとおりです。
- 足利市・下野市… 古いだけの空き家は対象外と書いている
- 宇都宮市・栃木市・小山市… 1981年(昭和56年)5月31日以前に建てた住宅が対象。宇都宮市は、道路に2メートル以上接していない土地の空き家も対象
- 足利市・小山市・那須烏山市・下野市… 空家法(空き家対策の法律)の勧告を受けた空き家は対象外
- 鹿沼市・日光市・真岡市・那須塩原市・那須烏山市… おおむね1年以上使われていない空き家が対象
判定のあとで補助を申し込むので、判定の申込は早めに出してください。
日光・真岡は予算に達した。鹿沼・那須塩原は11月末まで
2026年11月1日の時点の受付の状況です。
- 日光市… 「募集上限に達したため、一旦申請受付を停止しております。」(予定は40件程度)
- 真岡市… 「※補助金の予算上限に達しました。次年度に向けて相談・申請は受付中です。」(12件)
- 鹿沼市… 11月末まで。予定は35件程度
- 那須塩原市… 交付申請は11月30日まで。事前調査の申込は1年中受け付けている
- 栃木市… 12月18日まで
- 宇都宮市… 事前調査の申込は5月29日までで、すでに過ぎた
- 佐野市… 10月30日までで、すでに過ぎた(予定は35件程度)
- 那須烏山市… 二次の受付は10月2日までで、すでに過ぎた
- 下野市… 事前調査の申込は10月31日まで(休日なら直前の平日)で、すでに過ぎた
- 足利市・さくら市… 締切の日付は書かれていない
- 小山市・矢板市… 2026年度の受付の状況がページから読めない
期限を過ぎた市でも、来年度に向けて相談できるかを市に聞いてみてください。真岡市は、次年度に向けた相談と申請を受け付けていると書いています。
市内の業者に限る市が12。所得の条件は宇都宮だけ
栃木市を除く12市は、市内の業者に頼むことが条件です。佐野市・矢板市・さくら市・下野市は、本店が市内にある業者に限ります。市内に支店や営業所があるだけの業者では使えません。
所得の条件があるのは宇都宮市だけです。世帯の合計所得が818万円以下(1人の世帯は780万円以下)であることを求めています。
13市とも、相続人が申請できると書いています。市内に住んでいることを条件にする市はありませんでした。
ただし那須塩原市と下野市は、空き家と同じ敷地に所有者が住んでいると対象外です。母屋に住みながら、隣の古い家だけを壊す場合には使えません。
岐阜県では、市内の業者に限る市は21市のうち6市で、所得の条件があるのは高山市だけでした(岐阜県の21市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|20市に制度。岐阜市は2分の1・上限50万円)。
耐震の補助で、空き家の解体に使えるものはほぼない
古い木造住宅を壊すときに、耐震の補助が出る市もあります。
解体だけで出る耐震の補助があるのは、さくら市だけです。さくら市の木造住宅除却事業費補助金は、解体費の23%、上限20万円です。要綱に住んでいることの条件はありません。ただし空き家に使えるとも書かれていません。さくら市の空き家なら、空き家の解体補助(上限50万円、居住誘導区域の中は70万円)のほうが大きくなります。
ほかの13市の耐震の補助は、古い家を壊して同じ敷地に建て替える人向けです。多くは5分の4・上限100万円で、解体だけでは出ません。宇都宮市・足利市・小山市などは、住んでいる家に限ると書いています。
三重県は逆で、14市のうち13市で耐震の補助を空き家の解体に使えます(三重県の14市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|14市すべてに制度。四日市市は23%・上限40万円)。
契約は交付決定のあと
13市とも、交付決定(市が補助を出すと決めた通知)の前に契約したり工事を始めたりすると、補助の対象外になります。まず市に判定を申し込みます。判定の結果が出たら交付申請をして、交付決定を待ちます。
見積書は申請に添えるので、見積もりは先に取ります。契約は交付決定のあとに結びます。解体を終えてから申請する方式の市はありませんでした。
市の補助の申請には工事費の見積書が要りますが、契約は交付決定のあとです。先に複数の解体業者の見積もりを取って金額の見当をつけ、交付決定が届いてから契約する順番にしてください。栃木県では栃木市以外の12市が、実家の市内の業者を条件にしています。見積もりを取っても契約の義務はありません。
解体費が何で決まるかは家の解体費用は坪数で決まらない|見積書で見るべき7項目に、壊す前に要る石綿(アスベスト)の事前調査はアスベストの調査費は削れない|法が発注者に費用負担を求めている。80平方メートルで報告が立つに書きました。埼玉県の市は埼玉県の40市の空き家解体補助金を市ごとに比べた|使える制度があるのは20市、上限は30万円の市が16。判定なしで使える市が9つ、さいたま市はまだ無いで比べています。
進める順番

- 実家の市の公式サイトで、空き家の解体補助のページと受付期間を確かめる
- 市に判定(事前調査)を申し込む
- 実家の市内の解体業者に、見積もりを複数頼む
- 市の補助の割合で、補助がいくらになるかを計算する
- 交付申請を出し、交付決定を待つ。契約と着工はそのあと
- 工事が終わったら実績報告を出す
- 登記のある建物は1か月以内に滅失登記をする(実家を壊したら1か月以内|建物滅失登記の期限と10万円以下の過料。名義が親のままでもできる)
実家を壊すときの市の補助金のこと、調べたので共有します。
- 栃木県の14市のうち、13市に空き家の解体補助があります
- 上限は多くの市で50万円です。宇都宮市は3分の2で、上限70万円です
- どの市も、市が家を傷んでいると判定することが先に要ります
- 栃木市以外は、実家の市内の業者に頼むことが条件です
- 日光市と真岡市は今年度の予算に達しました。鹿沼市と那須塩原市は11月末までです
- 実家の市に、判定を頼めるかを一緒に確かめてもらえますか
よくある質問
14市のうち13市に市の制度があります。上限は12市が50万円で、宇都宮市だけが70万円です。13市とも、市が空き家を傷んでいると判定することが条件です。栃木県から所有者への解体補助は見当たりません。
税抜の解体費と延べ床面積×1万1千円の低いほうの3分の2で、上限は70万円です。1981年5月31日以前に建てた空き家などで、市が倒壊などの危険があると判定したものが対象です。世帯の合計所得が818万円以下であることも条件です。2026年度の事前調査の申込は5月29日で終わりました。
市によります。2026年11月1日の時点で、日光市と真岡市は予算に達していました。宇都宮市・佐野市・那須烏山市・下野市も申込の期限を過ぎています。鹿沼市と那須塩原市は11月末まで、栃木市は12月18日までです。どの市も判定が先に要るので、早めに市に相談してください。
栃木県の空き家サイトの一覧に、大田原市特定空家等解体費補助金の名前があります。ただし大田原市のサイトには案内も要綱も見つからず、補助の割合や上限は確かめられませんでした。大田原市の建築住宅課に確かめてください。
出典
- 各市の公式ページ・要綱(2026年11月1日に確認):宇都宮市の老朽危険空き家除却費補助金のページと要綱、足利市の特定空家等解体費補助金のページと要綱、栃木市の空き家解体費補助金のページと手引き、佐野市の特定空家等除却促進事業補助金のページ、鹿沼市の空家解体補助金のページ、日光市の空家等除却費補助金のページ、小山市の空家等解体費補助金のページと要綱、真岡市の空家等解体費補助金のページ、矢板市の空家等解体費補助金のチラシ、那須塩原市の特定空き家等解体費補助金のページと手引き、さくら市の空家等解体費補助金と木造住宅除却事業費補助金のページ、那須烏山市の特定空家等除却事業費補助金のページ、下野市の老朽危険空家等除却促進事業補助制度のページ、大田原市の空家等対策計画、各市の木造住宅の耐震の補助のページ
- 栃木県のとちぎ空き家サイト(危険な空き家の除却、支援制度の一覧)、とちぎ材の家づくり耐震支援事業のページ
- 分類と集計は当サイトによるもの。個人が所有する住宅の解体に使える制度を、通常の枠の上限で比べた

