鹿児島で親のお墓・納骨堂を探すなら|市営合葬墓は1柱3万8,000円。ただし民営と市外からの改葬は受けない
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実家のお墓が鹿児島にある。あるいは、鹿児島で親の遺骨の納め先を探している。鹿児島市には、令和6年2月に供用を始めた市営の合葬墓があります。合葬室なら1柱3万8,000円で、管理料はかかりません。ただし、申し込める人がはっきり限られています。生前予約はできず、民営霊園や市外の墓地からの改葬は対象外です。実家の墓が寺院墓地にある人は、ここで外れます。この記事は、市の募集案内から、使用料と申込資格を整理します。
- 市営合葬墓は、合葬室が1柱3万8,000円、個別埋蔵室が8万8,000円。どちらも管理料はなく、支払いは1度だけです。生活保護を受けている人は合葬室が半額になります
- 個別埋蔵室に納めた10年間に限り、遺骨を取り出せます。公営の合葬で返還を認めているのは珍しい設計です。ただし使用料は戻りません
- 申し込めるのは4つの区分だけです。自宅にある遺骨か、市営墓地・市内の共同墓地を返す人か、死後事務委任の受任者。民営霊園と市外の墓地からの改葬は対象になりません

墓じまい全体の手続きは墓じまいの手続きはどこへ出す?改葬許可の流れと必要書類にまとめています。他の都市は福岡で親のお墓・納骨堂を探すなら|市の合葬式墓所は6万4,000円。墓じまいする人には抽選のない別枠がある、広島で親のお墓・納骨堂を探すなら|市の合葬墓は1体5万円。墓地が7,334か所ある街で、先に確かめるのは管理者などに書きました。

市営合葬墓は星ヶ峯墓園の中にある
場所は鹿児島市五ヶ別府町1789番地2、市営「星ヶ峯墓園」の中です。令和6年2月29日に供用を始めました。
規模は3,000柱。地下に共同で遺骨を埋蔵する施設を置き、地上には上屋付きの参拝所と、宗教色のないモニュメントが立っています。宗教も宗派も問いません。
埋蔵施設は2つに分かれています。
- 合葬室… 遺骨の入った納骨袋を、他の納骨袋と一緒に埋蔵します(永年)。埋蔵後は遺骨を返してもらえません
- 個別埋蔵室… 室内の棚に、納骨袋を骨壺に収めた状態で10年間保管します。10年が過ぎると骨壺から納骨袋を取り出し、合葬室へ移します
市は「最終的な遺骨の受け皿」として設置したと書いています。後継者の問題や、墓を持てない人に対応するためです。
個別埋蔵室なら、10年間は取り出せる
ここが、他の都市の合葬と違うところです。
市は、個別埋蔵室に埋蔵している10年間に限り、遺骨の返還ができるとしています。手続きは必要ですが、「一度納めたら永久に戻らない」わけではありません。
公営の合葬は、返還を認めないのが普通です。神戸市は合葬施設について、納骨された遺骨は返還できないと明記しています(神戸で親のお墓・納骨堂を探すなら|市は一般墓の新規募集をやめた。鵯越合葬墓は5万円、墓じまいからの改葬は半額)。その中で鹿児島市は、10年という猶予を置いています。
ただし、条件があります。
- 使用料の還付はありません。8万8,000円は戻りません
- 遺骨を返還した時点で、合葬墓の使用権はなくなります
- 返還後に、骨壺へ焼骨を追加して再び埋蔵することはできません。やり直すなら、改めて申請して使用料を払い直します
それでも、判断を先送りできる意味は大きい。きょうだいの意見がまとまらないまま合葬室に入れると、あとから何もできません。迷いがあるなら、4万5,000円の差額は「10年考える時間」の値段だと考えられます。
申し込めるのは4つの区分だけ
申し込むのは、亡くなった人ではなく、遺骨を埋蔵しようとする人です。次の4つのいずれかに当てはまる必要があります。
- 鹿児島市に住所があり、1年以上居住している人で、市内の墓地・納骨堂のいずれの使用権も持たず、まだ埋蔵・収蔵していない焼骨を持っている
- 市営墓地または市営納骨堂の使用者で、その墓地・納骨堂を返還するための改葬先として使う
- 鹿児島市にある共同墓地(納骨堂を含む)の使用者で、その墓地を返還するための改葬先として使う
- 死亡時に鹿児島市に住所があった人から、死後事務委任契約で委任を受けた人
注記のほうが重要です。
- 1番の焼骨は「墓地・納骨堂に納めたことがなく、自宅等に保管されているもの」が対象です。つまり、手元供養をしてきた遺骨が該当します
- 埋蔵される本人の生前の住所は、市内でも市外でも構いません
- 2番・3番の使用者、4番の受任者の住所も、市内・市外を問いません
- 共同墓地とは「古くから地域住民により使用されている墓地」です。市は宗教法人や公益法人等の民営の墓地は共同墓地に該当しないとはっきり書いています
- 生前予約はできません。そして民営や市外にある墓地(納骨堂)からの改葬は対象になりません
最後の一文が、この制度のいちばん大きな制限です。実家の墓が寺院墓地や民営霊園にあるなら、鹿児島市の合葬墓は使えません。市外の墓地からの改葬も同じです。
注意:「共同墓地かどうか」は自分で判断しないでください。地域で古くから使ってきた墓地なのか、宗教法人が経営する墓地なのかで結論が変わります。市は不明なら環境衛生課斎園係(099-216-1301)に問い合わせるよう案内しています。管理者が誰かを確かめるところから始まります。

使用料は3万8,000円と8万8,000円、管理料はない
金額は公表されています。
- 合葬室(直接合葬室へ埋蔵)… 1柱につき38,000円
- 個別埋蔵室(10年間保管後、合葬室へ埋蔵)… 1柱につき88,000円
1柱の数え方も決まっています。合葬室では指定納骨袋1つ分、個別埋蔵室では骨壺1つ分です。複数人分の遺骨を再火葬して1つの納骨袋や骨壺にまとめた場合も、1柱として扱われます。
支払いは1度だけで、別途の管理料はありません。そして生活保護を受給している人は、合葬室の使用料を半額に減免できる場合があります(生活保護受給証明書の提出が必要)。1万9,000円です。
注意:申請方法は3つありますが、電子申請には条件があります。電子申請システムで出せるのは、資格1に当てはまる人で、かつ減免を受けない場合だけです。改葬を伴う2番・3番の区分や、生活保護の減免を受ける人は、窓口か郵送になります。
市営墓地に当選して墓石を建てるなら、複数の石材店から見積もりを取り寄せて比べられます。市は墓地内での業者の勧誘を禁止しているので、自分から探すほうが確実です。
市営納骨堂は16万円と30万5,000円。空き待ち
鹿児島市には市営の納骨堂が2つあります。
- 小松原納骨堂… 16万円
- 東谷山納骨堂… 30万5,000円
申込資格は3つです。鹿児島市に住民登録があり申請書受付日前1年以上継続して居住していること、市内に民営も含めて墓地・納骨堂をもっていないこと、遺骨を保有していることです。
募集は定期ではありません。市は「空き区画が出た場合に公募しています」としており、市営墓地の募集ページにも納骨堂の新規募集はないと書かれています。
鹿児島は、納骨堂そのものが多い土地です。厚生労働省の衛生行政報告例(令和6年度末)によると、鹿児島県の納骨堂は933施設で、全国4位です。1位は福岡県の2,988施設、2位は北海道1,846施設、3位は熊本県1,137施設で、九州に集中しています。鹿児島市内だけでも100施設あり、そのうち地方公共団体が経営するものは2施設です。
つまり、市営の空きを待つより、民営や寺院の納骨堂を探すほうが選択肢は多い。納骨堂を選ぶときに何を見るかは納骨堂とは何か|許可が要る施設だから、帳簿を見せてもらえるにまとめました。
隣の熊本市も、市営の納骨堂(桃尾霊堂)は期限つきの貸し出しで、短期は1体1年5,000円です。熊本市営には合葬墓がありません(熊本で親のお墓を探すなら|市営に合葬墓は無く、管理料はゼロ。熊本地震で墓石が壊れた区画は54%、修理は全額自己負担だった)。
同じ九州の北九州市は、納骨堂が517施設と指定都市・中核市で最多です(北九州で親のお墓を探すなら|市立霊園に合葬墓・永代供養は無い。納骨堂は517施設で政令市最多、受け皿は寺院)。
市営墓地の募集は、2026年7月から年2回に変わった
一般の墓地区画を借りたい場合の話です。
鹿児島市は令和8年7月から、募集方法を変えました。
- 変更前… 毎月募集(募集期間1日〜20日)
- 変更後… 新規区画は年2回(9月・2月)、募集期間は各月1日〜20日。複数の応募があれば抽選。新規募集で応募がなかった区画は、翌月1日から先着順の随時募集へ回ります
2026年9月の新規募集は9月20日で締め切られました。この決まりどおりなら、次の新規区画の募集は2027年2月1日〜20日です。応募のなかった区画は、10月1日から先着順の随時募集に回ります。
市営墓地は7か所です。草牟田、坂元、唐湊、武岡、万田ヶ宇都、川上墓園、星ヶ峯墓園。ほかに高免・古里墓地がありますが、管理人はいません。
申込資格は2つで、両方を満たす必要があります。
- 市に住民登録があり、申込書受付日前1年以上継続して居住している
- 市内に墓地または納骨堂の使用権を有していない(使用中の共同墓地が崖崩れの恐れなどで移転困難な場合を除く)
同一世帯からの申込みは1人1箇所までです。
使用条件も見ておいてください。
- 使用許可後3年以内に墓石(納骨施設)を設けること。期限内に設置しないと使用許可が取り消される場合があり、そのとき永代使用料は返ってきません
- 返還(墓じまい)の際は、墓石等を撤去して更地の状態で返すこと
- 墓地は現状での引渡しです。残置物があれば使用者が撤去します。必ず現地を見てから申し込んでください
支払いは永代使用料だけで、維持管理料はかかりません。その代わり、区画内の清掃や草刈りは使用者の責任です。墓石を建てるまでの期間も、草を刈る必要があります。
注意:市は、墓地内での業者による勧誘行為を禁止しています。「市の指定業者である」と名乗る勧誘があれば連絡してほしいと案内しており、墓石はクーリングオフの対象となる場合があるとも書いています。困ったときの相談先として鹿児島市消費生活センター(099-808-7500)を挙げています。墓地に行った日に契約しないでください。
鹿児島県の改葬は、火葬100件あたり22.2件で全国3位
数字でも、鹿児島の特徴が出ています。
鹿児島県の改葬は令和6年度に5,633件。同じ年度の火葬は25,327件なので、火葬100件あたり22.2件です。全国は10.6件なので、2倍を超えています。
47都道府県で並べると3位です。1位は長崎県32.5件、2位は山口県23.4件、4位は沖縄県20.8件、5位は北海道18.8件。鹿児島市だけを見ると1,386件で、火葬100件あたり18.4件でした。
改葬の許可は、いま遺骨があるお墓の市区町村が出します。つまりこの数字は「お墓を送り出す側」の数です。詳しい読み方は墓じまい(改葬)は2024年度に17万6,105件|都道府県別に見ると、多いのは「お墓が出ていく県」だったに書きました。
注意:なぜ多いのか、統計は理由を示していません。墓地の数だけ見ると、鹿児島県は9,350区域で、全国876,042区域の1%ほどです。数字から分かるのは「動いている人が多い」という事実だけです。
ほかの都市の公営の合葬墓と、料金・申込資格・抽選か随時かを比べるなら、公営の合葬墓を20都市で比べた|1体9,100円から16万円。市外に住む子が申し込めるかは、東と西で分かれたに20都市を並べました。
全国1位の長崎県では、長崎市が火葬100件あたり56.2件で、統計に載る市の中で最も多い数字です。長崎市には市営の合葬墓がありません(長崎で親のお墓を探すなら|墓じまいは火葬100件に56件で全国の市で最多。市営の合葬墓は無く、市営墓地の空きは22区画)。
よくある質問
移せません。市は、民営や市外にある墓地(納骨堂)からの改葬は対象にならないと明記しています。共同墓地についても、宗教法人や公益法人等の民営の墓地は共同墓地に該当しないとしています。使えるのは、市営墓地・市営納骨堂か、市内の共同墓地(古くから地域住民が使ってきた墓地)を返還する場合です。寺院墓地からの改葬先は、民営の霊園や納骨堂、他市の公営を探すことになります。
できません。鹿児島市営合葬墓は、生前予約を対象外としています。申し込むのは遺骨を埋蔵しようとする人で、すでに焼骨があることが前提です。同じ九州でも福岡市は一般墓所の返還者向けに別枠を用意していますし(福岡で親のお墓・納骨堂を探すなら|市の合葬式墓所は6万4,000円。墓じまいする人には抽選のない別枠がある)、神戸市は65歳以上などの年齢要件で生前申込を受けています。制度は市ごとに違うので、生前に決めておきたいなら他市や民営を調べてください。
10年間に限って返還できます。市は、個別埋蔵室に埋蔵中の10年間なら手続きをして遺骨を返してもらえるとしています。ただし使用料8万8,000円は戻りません。返還した時点で使用権がなくなるので、骨壺に別の焼骨を足して再び納めることもできません。やり直すなら改めて申請し、使用料を払い直します。合葬室に入れた後は、返還できません。
決まった時期はありません。市は「空き区画が出た場合に公募しています」としており、市営墓地の募集ページにも納骨堂の新規募集はないと書かれています。使用料は小松原納骨堂が16万円、東谷山納骨堂が30万5,000円です。待つあいだの選択肢として、鹿児島県には納骨堂が933施設(全国4位)あり、鹿児島市内にも100施設あります。空きを待つより、民営や寺院を先に見ておくほうが早い場合があります。
新規区画の募集は年2回、9月と2月です。募集期間は各月の1日から20日まで。令和8年7月に、毎月募集から変わりました。複数の応募があれば抽選になります。新規募集で応募がなかった区画は、翌月1日から先着順の随時募集に回ります。急いでいるなら、随時募集の区画を見るほうが確実です。申込資格は、市に1年以上続けて住んでいることと、市内に墓地・納骨堂の使用権を持っていないことの両方です。
使用許可後3年以内です。鹿児島市は、期限内に納骨施設(墓石)が設置されない場合は使用許可を取り消すことがあるとしており、取り消しても永代使用料は返さないと書いています。墓石を建てるまでの期間も、区画内の草刈りは使用者の責任です。市は墓地内での業者の勧誘を禁止し、墓石はクーリングオフの対象となる場合があるとも案内しています。見積書の見方は墓じまいの業者はどう選ぶ?石材店・代行業者・行政書士の違いと、見積書で確かめる8つのことにまとめました。
民営や市外からの改葬を受けるかどうかは、市で分かれます。公営14都市で集めた比較は墓じまいする人には、公営の合葬に別枠がある|抽選なし・半額・2体目から安く。14都市を調べたに書きました。
実家のお墓のこと、鹿児島の納め先を調べたので共有します。
- 鹿児島市に市営の合葬墓があります。合葬室なら1柱3万8,000円、10年間は個別に置く個別埋蔵室なら8万8,000円。管理料はかかりません
- 個別埋蔵室なら、10年間は遺骨を取り出せます(お金は戻りません)。迷っているなら、こちらのほうが安全です
- ただし申し込める人が限られていて、民営霊園や市外の墓地からの改葬は対象外です。実家の墓がどこの管理かを先に確かめる必要があります
- 生前予約はできません。市営納骨堂は空きが出たときだけの公募です
- 実家の墓の管理者が誰か、調べるところから始めたいです
出典
- 鹿児島市「市営合葬墓使用者募集」(2026年2月1日更新)
- 鹿児島市「市営納骨堂の申し込みと使用料について教えてください。」
- 鹿児島市「市営墓地等使用者募集のご案内」および「鹿児島市営墓地 使用者募集案内書」(令和8年9月)
- 厚生労働省「衛生行政報告例 令和6年度(2024年度)」第5表・第6表

